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2016年、ソフトバンクが行った10大投資

2017.01.6
Category: 翻訳記事
執筆者/編集担当者: arata

はじめに

2016年、ソフトバンクは多くの投資を実行しました。
ステージ区分では、シードステージからシリーズFまで。
事業領域は、乗り物/仮想現実/不動産Etc、
多くの新興企業に資金を提供しました。
 
 
2016年夏には、ARMを買収する一方で、
ゲーム会社Supercell(フィンランド)の株を
Tencentに売却しました。
(SupercellはアプリClashOfClansの開発企業です。)
 
 
2016年、
ソフトバンクは全てが順調だったわけではありません。

これまでソフトバンクの成功に大きく貢献した
と考えられていたNikesh Aroraでしたが、
複数のソフトバンク株主からの利益相反に
関する疑惑を向けられた調査の後で、
Nikeshは入社から2年も経たない期間で退職しました。
 
 
この記事におけるソフトバンクの投資Top10は、
Tech in Asia Databaseから
資金調達規模で抽出されたものです。
 
 
なお、
これらの数字は、該当企業が受けた総投資額
(ソフトバンク以外の出資もあわせた総額)であり、
ソフトバンク単独の投資額ではありません。
 
 
 

①Didi Chuxing(配車)

調達金額:73億ドル
Didiは中国最大の配車サービス企業です。
(2016年にはUberChinaを買収しました。)

ソフトバンクは
2016年6月に行われた73億ドルのラウンドに参加。
そのうち10億ドルはAppleからの出資でした。
 
 
 

②OneWeb(衛星高速インターネット)

調達金額:10億ドル
OneWebは人工衛星を使って
全世界に高速インターネットを提供する企業です。

ソフトバンクはOneWebに10億米ドルを拠出。
OneWebはElonMuskのSpaceXの競合と見られてます。
 
 
 

③Grab(配車)

調達金額:7.5億ドル
Grabは東南アジアの配車サービス企業です。

2016年9月、ソフトバンクは7.5億ドルのシリーズFをリード。
すぐに、ソフトバンクの元役員の一人が、
新社長としてGrabに参加。
競合の配車サービスと同様にGrabはまだ赤字です。
 
 
 

④Hike(メッセンジャー)

調達金額:1.75億ドル
Hikeはインドのメッセンジャーアプリサービス企業です。

HikeはWhatsAppやFacebook Messenger
のようなメッセンジャーアプリと競合。
インドで2番目に人気のあるメッセージングアプリです。

最近、Hikeは、
Snapchatのようなストーリーやビデオ通話など
いくつかの新機能を追加しました。

(編集部補足)
Hikeの出資者には、Tencentも名前を連ねています。
 
 
 

⑤Baidu Video(動画ストリーミング)

調達金額:1.44億ドル
BaiduVideoはBaiduのストリーミングサービス部門が
独立して出来た企業です。

Baiduは、2016年4月に1億4,400万米ドルを調達した後、
ストリーミング部門Baidu Videoを独立させました。

資本には、Baiduとソフトバンクの
プライベートエクイティファンドの1つである
SoftBank Asia Infrastructure Fundを
含む複数の投資家が参加しました。

BaiduVideoに加えて、Baiduは
中国最大のストリーミングサイトの1つである
iQiyiの過半数を所有しています。
 
 
 

⑥Oyo Rooms(ホテル予約)

調達金額:1.62億ドル
OyoRoomsはホテル予約サービスを提供する企業です。

インドにおける “ホテル予約のUber”。

OyoRooms創設者のRitesh Agarwal曰く、
このサービス上で毎月75万件以上の予約が成立しており、
3秒ごとに部屋を予約されている事を意味するとの事。

Airbnbと違い、OyoRoomsでは、
不動産所有者に関する情報が表示されていません。
その代わりに、
一定レベルのサービスを約束しています。

このコンセプトは、
Nida Rooms、Zenroooms、Tinggalなどの
プレイヤーとともに、
東南アジアでポピュラーになっています。
 
 
 

⑦NextVR(VRコンテンツ)

調達金額:0.8億ドル
NextVRは
オンデマンドでLive(コンサート、スポーツイベント)
のVRコンテンツを提供する米国企業です。

CNN/NBCスポーツ/LiveNationと提携しています。
NextVRのアプリを使うには、
SamsungGearVRヘッドセットとSamsungの携帯電話が必要です。
 
 
 

⑧BigCommerce(EC)

調達金額:0.3億ドル
BigCommerceはECプラットフォームサービスを提供する企業です。
 
 
 

⑨EdCast(従業員向け研修)

調達金額:0.16億ドル
EdCastは従業員向け研修サービスを提供する企業です。

IBM等が従業員向け社内eラーニングにこのサービスを使っています。
 
 
 

⑩Housing(不動産物件情報サービス)

調達金額:0.15億ドル
Housingはインドの不動産物件情報サービス企業です。

過去には、
・従業員600人の解雇
・CEO解任
等、不安定な経営でした。

現CEOのJasonKothari氏はソフトバンクが見つけてきた人材です。

 
 
 

最後に(編集部補足)

過去の投資では、Yahoo!(米国)、Alibaba(中国)という
ホームランディールを当てているソフトバンク(孫正義氏)。
ソフトバンクにおける上記以外の
投資関連の大きな動きを補足追記したいと思います。
 
 

ARM買収

2016年9月5日、
ソフトバンクは英国半導体企業ARMを買収完了。
投資金額は3.3兆円。

現代のスマートフォンに使われる半導体の
約9割がARMが設計した半導体。
圧倒的な市場シェアですね。

 
今後、IoT時代において、家電/車からロボットまで、
ARM製品がIoT商品に搭載され、
ARMが設計した製品の流通量は
爆発的に増えると想定されています。

(シスコシステムズ試算によると、
2020年には500億個のデバイス(モノ)が
インターネットに接続すると試算されています。)

 
 

インドでの投資

インドで行った

・Snapdeal(EC)
・OLA(タクシー配車サービス)
・Grofers(食料品デリバリアプリ)

また今回の記事でも言及した
・Oyo(ホテル予約)
・Housing(不動産物件情報サービス)

等の
投資回収は現時点では
まだ大成功しているとは言えないと思います。
(どれもまだ投資したばかりですね)

 
孫正義氏は
『インドには、10年間で1兆円規模の事業投資を行う。』
と発言されており、
今後とも、インドへの投資は続くかと思われます。

 
短期で考えている投資ではないと思います。
インドでの投資が、
過去に記録したようなホームランディールになるのか
非常に興味深く見守りたいと思います。

 
 

ハイテク投資ファンド

2016年10月にソフトバンクが
新設を発表したハイテク投資ファンドでは
1000億ドルの調達を目標に掲げ、
現時点の予定では、
 
ソフトバンク:250億ドル予定
サウジアラビア政府:450億ドル予定
クアルコム:金額未定
アップル:金額未定
その他:金額未定
 
という構成で、
1000億ドルの調達に目処が立っていると言われています。
 
 
 
1000億ドルという金額規模のファンド。
・会社の自己資金投資ではなくファンドなので
 期限の制約は出てくる。
・これまでの規模よりも資金が巨額なので、常人には、
 この資金が投資しきれる先があるのか想像がつかない。
 
というところは気になりますが、
これまで結果を出してきた孫さん
(VCとして見ても日本最高レベルだと思います)
であれば、何か秘策があるのでしょう。
 
日本発で世界に影響を及ぼす動きとして、
期待を持って、見守りたいと思います。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

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参考記事はこちら
SoftBank’s top 10 investments in 2016

「この記事はtechinasia.comの許諾を得て編集/翻訳(抄訳)/執筆しています。」

 

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