グローバルマーケティング(テクノロジー&広告)のニュースに特化したニュースサービスサイト(βversion)


海外ブランドによるWeChatマーケティング事例8選

2017.05.16
Category: 翻訳記事
執筆者/編集担当者: arata

はじめに

 
リサーチ会社であるL2社の最新の調査によると、
既にWeChatを使用している海外高級ブランドは92%。
(WeChatを使っていないブランドの方が少ない状況)
 
この記事では、中国市場に進出した
ラグジュアリーブランド/アパレル/宝飾品時計
等、外資系ブランド企業の
WeChatマーケティングの事例を
8つ紹介させて頂きます。
 
中国市場で成功している企業様の
マーケティング事例ですので、
自社の中国市場マーケティングを検討する際の
参考になるかと思います。
 
 
 

中国市場環境について①:減少する実店舗での購買

 
WeChatのような新しいテクノロジーによって、
中国市場は大きな転換期にあります。
 
オンラインショッピングをする
消費者の増加にともなって
実店舗は減少してきています。
 
特に人口が密集した都市部では、
実店舗での買い物ではなく
オンラインショッピング利用者が
急速に増加しています。

 
 
 

中国市場環境について②:決済含め生活必需アプリWeChat

 
2011年にリリースされたWeChat
(Weixin/微信)。
 
現在、月間アクティブユーザー数(MAU)は
8.89億を超え中国で最も使われている
インスタントメッセージングアプリです。
 
WeChat(Weixin/微信)には
・メッセージ機能
・写真や動画の共有機能
・ビデオ通話
・食べ物のデリバリーサービス
・Uberのような配車サービス
・お店やレストラン等で利用できる決済機能
などもついています。 
 
2億以上のユーザーがWeChatアカウント
にクレジットカードを連携しており、
WeChatユーザーの83%が
WeChatを通して商品を購入しています。
(競合サービスAlipayも生活に欠かせない決済サービスです)
 
決済を含め、
これだけ中国人の生活に密着しているWeChatが、
中国市場で重要な位置にあることは、明白です。

 
 
 

事例① BURBERRY

 
BURBERRYのWechat活用方法を
5つ紹介させて頂きます。
BURBERRYは
様々なコンテンツやSale情報を配信しています。
 
 

1)ファッションショーのライブ配信


4つ目の旗艦店となる上海ストアを
オープンする時のマーケティングとして
WeChat上でファッションショーを
ライブ配信しました。
 
 

2)中国文化に連動したキャンペーン実施


春節にギフトコレクションの提案をするなど、
中国文化とリンクする
キャンペーンも実施してきました。
 
 

3)公式Wechatストアでの限定品販売

In love with my DK88 bag!! 😍

@mrbagssがシェアした投稿 –


Mr.Bagsとコラボして
Wechatストア限定のバッグを販売。
話題を創出しました。
詳しくはこちらの記事で
Burberry Teams Up with Top Fashion Blogger for Exclusive WeChat Launch

 
 

4)新商品や最新トレンドの配信

ニュースフィード上で、
オフィシャルサイトへのリンクを貼って
新商品や最新トレンドの配信し、
顧客をオフィシャルサイトへ誘導しています。
 
 

5)カスタマーサポート

カスタマーサービス用の
プラットフォームとしても活用しており、
顧客からの質問に
迅速に対応する手段ともなっています。
 
 
 
 
 
 

事例② COACH

 
COACHのWechat活用方法として
プレゼントキャンペーンを2つ紹介させて頂きます。
 
 

1)写真投稿型プレゼントキャンペーン

COACH は2015年の母の日に、
「#MyFirstCoach」というハッシュタグと共に
母親とともに撮った写真を
Weiboにアップすれば、
抽選でCOACHのネックレスを
もらえるキャンペーンを実施。
 
 

2)Bagプレゼントキャンペーン

COACHアカウントをフォローして、
電話番号の入力をしてメンバー登録をすれば、
COACHのハンドバッグを
手に入れるチャンスが得られる
キャンペーンも実施しました。
 
 
 
 
 
 

事例③ CHANEL

 
フランスの高級ブランドCHANELは、
コンテンツマーケティングとして
WeChatを活用しています。
 
CHANELが活用している
「サブスクリプションアカウント」は
1日1回配信が可能という点で、
「サービスアカウント」よりも頻繁に
投稿することができるアカウントです。
ただし、モバイル広告の機能が制限されています。
 
CHANELはWeChat上で
いくつかのミニサイトも運営していて、
そこでは商品情報やブランドの歴史、
イベントの告知やメイクの豆知識などが
配信されています。
 
テキストだけでなく
動画コンテンツも掲載しています。
 
WeChatを上手く活用することで、
他のサービスを使うことなく
WeChat上だけでフォロワーとの関係強化を
図ることができています。
 
 
 

事例④ TAG HEUER

 
スイスの時計メーカーであるTAG Heuerは、
WeChat上で
O2O(Online-to-Offline)キャンペーンを
実施しました。
 
Tag Heuerの歴史を学んでもらい
ブランドへの理解を深めたもらうための
キャンペーンスキームとしては、
 
・WeChatユーザーを展示会に招待。
・展示会内でトレジャーハントゲームを実施。
・WeChatアカウント上では、
 この展示会のガイドや、
 ゲーム内のチェックポイントの
 ロックを開放するために必要な
 カギ(Keys)を配信。
・トレジャーハントゲーム内で
 QRコードを上手く活用し、
 オフラインの展示会から
 オンラインのWeChatアカウントに
 ユーザーを送客。
 
“La Maison”と題されたこのキャンペーンは、
旅する展示会として、
各地で開催され、
クアラルンプールから始まり、
上海、北京、香港で開催されました。
 

会場の様子は上記動画を参照下さい。
残念ながら会場のレイアウトのみで
トレジャーハントの様子は動画内にはありません。
 
 
 

事例⑤ SEPHORA

 
LVMH(Louis Vuitton Moet Hennessy)傘下の
Sephoraは、
WeChatで
ロイヤリティプログラムを実施しました。
 
割引やプロモーション、
ポイント付与や懸賞などを
フォロワー向けに配信し、
ミニサイトも作成して
ブランドのファンとの関係を強化しています。
 
 
 

事例⑥ ZARA

 
スペインの洋服ブランドZARAは、
WeChatのサービスアカウントの運営と、
オリジナルコンテンツを配信しています。
 
ユーザーが位置情報を共有すれば、
店舗検索機能も使用可能で、
ユーザーが今いる場所に一番近い店舗の場所や、
そこで実施されているプロモーション情報などが
配信されます。
 
 
 

事例⑦ H&M

 
スウェーデンの洋服ブランドH&Mでは、
商品情報の配信や注文受付、
顧客との関係構築を
WeChatのサービスアカウントで行っています。
 
すべてをWeChat内のアプリを
使って行う事で、
オンラインショッピングにおける
ユーザーエクスペリエンスを高めています。
 
 
 

事例⑧ LVMH

 
フランスのコングロマリットであるLVMHは、
カスタマーサービスの質を高めるために
WeChatを活用しています。
 
Louis Vuittonは
ウェルカムメッセージの配信や、
キーワードに基づいた質問の
自動返信などを行っています。
(LVMHのWeChatカスタマーサービスは、
10時~19時半までとなっています。)
 
 
 

WeChatでフォロワーを増やす5つの方法

 
複数の企業のWechatマーケティング事例を
見て頂きましたが、
 
企業がWeChatを活用する場合、
オフィシャルアカウントを取得する事で、
消費者向けに情報発信をすることができます。
(日本市場のLINEアカウントのイメージです)
 
より多くの消費者に指示されるために
フォロワーを増やすために、
WeChatオフィシャルアカウント運用において
企業が実施すべき事は何か?
 
企業が実施すべき
5つのトピックスをまとめさせて頂きます。
 
 

1)消費者にとって有益な情報を配信する

企業が活用する場合は
認証済みのオフィシャルアカウントを創設して、
フォロワーにとって有益な情報を
発信していきましょう。
・SALE等のプロモーション実施時に告知する。
・クーポンを配布する。
等は消費者にとって有益な情報だと思います。
 
 

2)ロイヤリティプログラムの実施

例えば、
WeChat IDと電話番号を関連付けて、
メンバーシップカード
(バーチャルVIPカード)
を発行する
というような施策があるでしょう。
 
 

3)QRコードの活用

WeChatへのQRコードを
Weiboページやオフィシャルサイトに
掲載しましょう。
 
QRコードを活用することで、
効果的にWeChatアカウントの認知度を
アップさせることができます。
 
 

4)WeChatのAPIの活用

自社のアプリを運用しているのであれば、
WeChatのAPIを使って
自社アプリと統合し、
フォロワーを引き付ける方法もあります。
 
プレゼント企画の実施や、
画像やエンターテインメントサービスを
提供するなどの工夫をすれば、
フォロワーが増えます。
 
 

5) WeChatミニサイトの活用

他にも、WeChatには
「ミニサイト」のようなものを
つくる機能があります。
 
この機能を使えば、
Webサイトを新たに構築する必要はなく、
WeChatの中で完結することができます。
 
 
 

WeChatモーメンツを使った広告表示

 
自社ブランドの認知度を
効果的にあげる方法としては、
WeChat Moments Adsに
出稿するのが良いでしょう。
(詳しい出稿条件については問合せフォームより問合せ下さい)
 
WeChat Moments Adsを使えば、
ユーザー個人のモーメンツに
広告を表示することができます。
 

 
カテゴリは以下の17種類です。
教育・旅行・金融・車・不動産
日用品・洋服・食べ物飲み物
ライフスタイルサービス・ビジネス・サービス
美容品・インターネット(IT)・スポーツ
医療・妊娠関連商品・ゲーム
 
 
 

あまり活用されていないWeChatの機能とは?

 
ここまで見てきたように、
国際的ブランドはWeChatを
マーケティングに上手く活用している事が
わかります。
 
しかし、まだあまり使われていない機能もあり、
これから参入するにあたって
知っておきたいものをご紹介していきます。
 
L2社の調査によれば、
・プッシュ通知
・位置情報機能
・eコマース
などの
WeChatのオフィシャルアカウントの機能を
使いこなせているブランドは
少ないとの事。
 
オンラインショップやWeChat Payに
リンクできている洋服・服飾関連の
オフィシャルアカウントは10%以下。
まだまだ改善の余地があると言えます。
 
自動返信機能を活用しているブランドも
洋服カテゴリでは66%、
時計ブランドでは65%のみです。
 
位置情報によるサービスや、
店舗検索機能を利用する洋服ブランドは53%で、
服飾ブランドではたったの42%となっています。
 
ユーザーが海外に行った時に
位置情報を取得して何らかのサービスを
展開しているブランドは、
洋服では15%、服飾では10%となっています。
 
これらの機能を活用すれば、
まだまだユーザーエクスペリエンスの
向上の余地があると言えるでしょう。
 
 
 

最後に

 
8社の事例に加えて、
別途紹介した機能も含め、
企業が検討すべき
Wechatの機能(活用方法)を
まとめますと
以下のようになるかと思います。
 
チェックリスト代わりに活用を頂けると幸甚です。
 
1)最新情報配信(プッシュ通知機能含む)
2)動画(ストリーミング)配信
3)コンテンツマーケティング
4)Wechatストアでの限定商品販売
5)クーポン配布
6)プレゼントキャンペーン
7)ロイヤリティプログラム
8)カスタマーサポート
9)APIを使用して自社アプリとの連携
10)Wechatミニサイトの活用
11)モーメント広告の活用
12)位置情報機能を利用しての店舗案内
13)QRコードの活用

 
 
 

ADKによる中国市場ウェブマーケティングサービスについて

 

ADKでは、中国市場における
ウェブマーケティングサービスを提供しております。
ご興味のある方は、
お問合せフォームよりお問い合わせ頂けると幸甚です。

   

参考記事はこちら
WECHAT MARKETING CRUCIAL FOR LUXURY BRANDS

「この記事はmarketingtochina.comの許諾を得て編集/翻訳(抄訳)/執筆しています。」

 

・本記事は情報提供を目的として株式会社アサツーディ・ケイ
 (以下「弊社」といいます。)
 が作成した記事であり、特定の金融商品の推奨
 (有価証券の取得の勧誘)
 を目的とするものではありません。
・本記事は、弊社が信頼できると判断した情報等に
 基づいて作成されていますが、弊社がその正確性・完全性を
 保証するものではありません。
・本記事に記載された過去のデータは、将来の結果を示唆あるいは
 保証するものではありません。
・本記事に記載された見解は情報提供を
 目的とするものであり、いかなる投資助言を提供するものではなく、
 また個別銘柄の購入/売却/保有等を推奨するものでもありません。
・記載された見解は記事作成時点のものであり、
 将来予告なしに変更する場合があります。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

Global Marketing Laboの更新通知を受け取る

当サイトの記事を1週間に1通のペースで更新情報や新着記事情報をお届けします。
下記のフォームにメールアドレスを入力してください。

更新通知を受け取る

当サイトの記事を1週間に1通のペースで更新情報や新着記事情報をお届けします。
下記のフォームにメールアドレスを入力してください。

▲ページTOPに戻る