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Alibaba(アリババ)の主要出資先まとめ

2017.06.16
Category: 翻訳記事
執筆者/編集担当者: arata

はじめに

 
「独身の日」の売上高が過去最高の
177億USドルを超えるなど、
 
2016年はアリババにとって
大きな転換点となる年であったとともに、
さまざまな企業に出資をした1年でもありました。
 
この記事では、アリババの2016年の出資の中で
金額の大きい企業を6つご紹介していきます。
 
 
 

Ele.me(12億5000万USドル)

 

 
https://www.ele.me/
 

もっとも印象に残っているのは、
フード配達サービスを展開する
中国のスタートアップ『Ele.me』でしょう。
 
2016年4月の投資ラウンドにて、
アリババと傘下のAnt Financialが共同で
Ele.meに12億5000万USドルの出資をしました。
これにより、Ele.meはスマホ版タオバオへの適応や、
より効果的なアリペイとの連動を実現しました。
 
アリババにとっても、
中国でもっとも熱いフード配達サービスアプリと
利害関係を持つことができ、
さらにアリババが運営するフード配達サービス
『Koubei(口碑)』に対するオペレーション支援を
受けることができるというメリットがありました。
 
ほとんど(約98%以上)の注文はスマホ経由で行われ、
1日の売上は1億元(約16億円)を超え、
現在の時価総額は6000億円以上と言われています。

 
 
 

Lazada(10億USドル)

 
2016年におけるアリババの最も大きな買収は、
東南アジアのeコマース大手『Lazada』です。
 
アリババは10億ドルにて、
Lazadaの企業支配権を獲得しました。
 
この買収によって、
アリババが以前から売上の半分以上を創出したいと
望んでいた東南アジアでのプレゼンスを
高めることとなりました。
 
東南アジアのAmazonとも言われるLazadaは、
シンガポールやインドネシア、マレーシア、
フィリピン、タイ、ベトナムなどで展開しており、
今回の買収によってそのサービスを
さらに強化していくこととなるでしょう。
 
 
 

DidiChuxing(45億USドル※)

 
配車サービスアプリを展開する『Didi Chuxing』の
大規模な資金調達ラウンドに、
アリババも出資しました。
 
合計の調達額は73億USドルで、
そのうち新たに資金調達したのは
45億USドルだったといいます。
 
アリババの出資額はおそらく
10億USドル以下だと思われますが、
正確な数字は明らかになっていません。
 
45億USドルの中には、
10億USドル出資したAppleや
6億USドル出資したChina Life、
その他Tencentなどの出資者も含まれています。
 
この数ヶ月後にDidi Chuxingが
中国市場で競合していたUber Chinaを買収し、
配車サービスアプリの市場シェアを拡大したため、
タイミングの良い出資だったと言えるでしょう。
 
 
 

Magic Leap(7億9300万USドル※)

 
アリババはAR(拡張現実)のスタートアップ
『Magic Leap』にも出資しています。
 
7億9300万USドルのシリーズC投資ラウンドにて、
リード投資家となりました。
(内訳金額は非公表)
 
AR技術をeコマースに導入するというのは
アリババの悲願のひとつでもあります。
 
しかし最近Magic Leapの技術が
競合であるMicrosoftにかなり遅れを
とっているということが明らかになり、
さらにはMagic Leapが発表した技術に関して、
実現可能性という点で懸念が強まっています。
 
 

この動画の0:50あたりを見て頂くと
Microsoftのホロレンズの世界観が
よくわかるかと思います。
Microsoftはこの領域では
既にプロダクト化に成功しています。
 
 
また、
Magic Leapが発想している世界は
他社(Baidu)の描く未来とも共通しています。
(0:00-1:16あたり)

 
Baiduが制作した
テクノロジーの未来を実写化した動画でも
AR/MR技術によって
“ディスプレイはハードウェア上にある”
という概念がなくなる事が示されています。

 
各社が描く世界は同じような世界ですが、
・いかに商用利用に活かせるか?
・いかに付加価値を付けられるか?
というテスト実現の先にあるフェーズでの
スピード勝負になっていると思います。
 
例えば、リオオリンピックでも
AR/MRが話題になりました。

5:53-あたりから実際にAR技術が
使われている様子がわかります。

 
その点では、Magic Leapは少し出遅れた感は否めません。
ここからの巻き返しに期待したいところです。
 
 
 

Ucar(5億6100万USドル※)

 
配車サービスアプリに関しては、
先にご紹介したDidi以外に、
『Ucar』というスタートアップにも出資しています。
 
ベット・ヘッジングという意味合いも込めて、
5億6100万USドルという
UcarのシリーズB投資ラウンドに参加しました。
 
その内アリババがいくら出資したのかは
明らかになっていません。
 
Ucarの中国市場シェアは
Didi Chuxingに比べれば小さいですが、
資金的に両社と関係を持っておくことで、
どちらが市場をリードしても
アリババが優位に立てるような状況を
形成しておきたいというところでしょう。
 
 
 

Weibo(1億3500万USドル)

 
中国のミニブログ市場において
大きな存在をしめすWeiboへの出資額も、
2016年は増額しました。
 
その出資額は1億3500万USドルとなり、
この増資によってアリババの保有株比率は
前年より1.4%増加して31.5%となりました。
 
一時株価が下がったものの、
Weiboは2016年第2四半期において
ユーザー数も売上も大幅に増加し、
良好な状態で発展を遂げています。
 
 
 

最後に

 
文中でご紹介した6企業の合計だけでも、
出資額合計は40億USドルにまでのぼる計算ですが、
アリババは他にも多くの企業に出資しています。
 
注目の出資先やグループ会社として
以下のような企業やサービスがあります。
動画:Youku/Tudou,美拍/Meipai(Weiboを通じて)
決済サービス:Ant Financial(Alipay),PayTM(インド)
 
2017年も、アリババがどこにいくら出資するのか、
目が離せません。
 
 
 

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参考記事はこちら
Alibaba’s biggest investments this year

「この記事はtechinasia.comの許諾を得て編集/翻訳(抄訳)/執筆しています。」

 

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