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訪日中国人(外国人)のインバウンド対策 -『オールジャパンで連携!訪日中国人の爆買い対応』

2017.08.23
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

はじめに

 
前回の記事では
『インバウンド対策と取り組み状況の概要』を
紹介しました。
 
今回は2014年から2015年に起こった中国人による
爆買いにオールジャパンで取り組んだ人たちの物語です。
多くの日本人が知らない所で、
中国人買い物客の利便性を追求し、
あの手この手のおもてなし精神には頭が下がります。
 
 
 

訪日中国人数と消費額の推移

 
2016年、訪日外国人の消費額は総額3兆7,476億円、
国別では中国がトップで1兆4,754億円と
全体の39%を占めています。
 
また、訪日外国人数は2,403万人、
中国人は637万人で28%を占めます。
 
これまでの訪日中国人数の推移を振り返ると、
国交省がビジットジャパン活動を始めた
2003年は44万人
でしたが毎年増え続け、
2008年に100万人
2014年に200万人
2015年に499万人
となり国別で1位になります。
 
2014年からメディアで紹介されるようになった
訪日中国人の爆買い、
インバウンド消費のさらなる拡大をめざし、
「オールジャパン体制」でインバウンド対策に本格的に
取り組みました。
 
 
 

爆買い時代のインバウンド対策 国と地方自治体の場合

 
爆買いを目的に訪日する中国人の利便性を向上させ
消費を拡大させるために、国・自治体・店舗が連携して
様々なインバウンド対策を実施しました。
 
 

国の施策

 
インバウンド消費を促すための免税品の拡大や、
訪日外国人に直接販売するデパートや
店舗を支援する法律の改正を実施しました。
 
・免税対象の拡大 (2014年10月から施行)
 
これまで免税対象外だった消耗品
(薬品、化粧品、食品類等)は
5千円以上50万円までの範囲を免税対象に!
 
・免税手続きの簡素化 2014年の税制改正
 
これまで免税品の書類は様式が決められ
記載内容も細かく定められていましたが、
購入記録票などの帳票は様式を定めず
必要記載事項があればOKに!
 
・免税店の情報発信
 
2014年1月から免税店のマークを決め、
表示して分かりやすく!
 
インターネットで消費税免税店サイトを開設し、
免税店の検索を可能に!
(2015年10月1日 中国語など多言語対応)
 
・海外で免税店をPRするプロモーションを展開
 
免税制度を分かりやすく解説し、免税店を紹介
 
・訪日客輸送の拡大
 
国際線の増便、大型ルーズ船受け入れ港の整備
 
国交省 観光白書
http://www.mlit.go.jp/statistics/file000008.html
 
 
 

爆買い時代のインバウンド対策 デパートや商店の場合

 
国や地方自治体の法律改正やPR活動、
そして日本への輸送力増強などの強力な支援を受け、
販売の窓口であるデパートや商店も、訪日外国人の
免税品購入簡易化を推進しました。
 
 

免税処理対策

 
・免税POSレジ
 
商店などの免税処理を自動化・一括化して迅速に簡単に
処理できるシステムで、客の待ち時間も短縮
  
・免税書類作成システム
 
スマホカメラでパスポート情報を読み込んで
税書類を作るシステム
 
 

免税店申請・業務代行

 
免税店申請の煩雑な処理を代行しサポートする
パッケージサービスを提供 
 
免税品を購入する訪日外国人の利便性向上や、
商店の免税店申請手続きや運営をサポートする
サービスが続々と誕生した結果、
免税店数は、2014年4月には5800店でしたが、
2015年4月には19,000店と大幅に増加しました。 
 
 
 

オールジャパン体制が爆買いを成功させた

 
政府、地方自治体、店舗が連携したオールジャパン体制の
インバウンド対策の成果は、
ビザの緩和、
中国人中間層の増加、
などの追い風を受け2015年には大幅な
インバウンド消費拡大になりました。
 
2014年から3年間の消費額は下記のようになっています。
 
   訪日外国人消費額合計  訪日中国人消費額
14年  2兆200億円       5500億円
15年  3兆4700億円      1兆4100億円 
16年  3兆7400億円      1兆4700億円
 
2015年の訪日中国人による消費額は
前年の2.5倍と驚異的な数字になりました。
 
「爆買い」は、2015年の流行語大賞に選ばれ、
翌年以降も消費拡大が期待されましたが、
2016年になると爆買い風景が見られなくなりました。
いったい何があったのでしょう?
 
 
                  

ショッピングから体験型へ

 
訪日中国人の旅行スタイルは変革途上にあります。
団体ツアーから個人旅行へ、「モノ体験」から「コト体験」へ。
訪日が初めての人が減りリピーターが増え
ショッピングより体験型旅行を希望する中国人が増えてきました。
 
また中国政府により、中国国外で買ってきた商品の
関税が大幅にアップされたことも影響しました。
 
 
 

まとめ

 
今回は、「爆買い」に応える「免税品」に絞った
インバウンド対策に焦点を当てて紹介しました。
 
一時のような異常とも言える「爆買い」は
姿を消したようですが、
中国の長期連休など短期的な爆買いは起こると思われ、
爆買い時代の対策は継続して成果を上げていきそうです。
 
訪日中国人は今後、
違う形の消費行動に移行しつつあります。
 
次回は、中国人の消費行動の変化と、
それに伴うインバウンド対策について紹介します。
 
 
 

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