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訪日中国人(外国人)のインバウンド対策 -『地方のインバウンド対策』

2017.08.30
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima


 

はじめに

 
訪日外国人の26%強を占める
中国人の行動が変化しています。
 
買い物主体から体験旅行に移行し、
自由な行動をするため、団体旅行から
個人旅行に変わっていて、訪日中国人のうち、
個人旅行者の占める割合は
60%を超えようとしています。
 
そして、中国人個人旅行者の行き先は
都会から地方へと移っています。
 
訪日中国人の日本での観光ルートは
「ゴールデンルート」と呼ばれる、
東京⇒富士山⇒京都⇒大阪
と移動するコースが主流でした。
 
しかし、中国人のリピーターが増え、
日本の地方でしか体験できない「コト」
を求めて地方に旅行する人が増えてきました。
 
こうした訪日中国人の要求に応え、
安心で快適な体験ができるように
地方も取り組んでいます。
そんな地方のインバウンド対策を紹介しますが、
その前に、
訪日中国人はなぜ地方に向かうのか
考えてみました。
 
 
 

訪日中国人は、なぜ地方へ向かうのか?

 
訪日中国人にリピーターが増え、
有名観光地以外の地方の生活や文化を
体験したい旅行者が増えてきました。
中国のメディアや旅行会社も
日本の地方を薦める記事や旅行商品を
売り出すようになりました。
 
記事などで
「地方に行っても、中国語の説明や表記があり、
47都道府県どこでも安心して楽しめます」
と後押ししています。
 
近年は中国の大気汚染問題が深刻になり、
日本に来て地方でいい空気を味わう
「洗肺(シーフェイ)」が
ブームになりつつあります。
以前は、中国の富裕層が、
北欧、アルプス、南極へ出かけていましたが、
中間層も行ける手軽な洗肺スポットとして、
北海道、長野、佐賀、福井、長野などが
売り出されています。
 
中国人は中国にはない、きれいな空気や
日本特有の体験を求めて地方に行きます。
 
このような状況は、47都道府県の
インバウンド対策がインバウンド客に
認められた結果とも言えます。
そんな地方のインバウンド対策を紹介します。
 
 
 

地方のインバウンド対策-受入れ環境の整備

 
訪日外国人を地方に誘客する取り組みは、
国交省と地方自治体が
連携して進めてきました。
 
 

受け入れ体制の構築

 
地方のインバウンド対策の第一歩は、
受入れ体制の構築で、まずはリーダーを育成し、
中核となる人材やメンバ―を養成して、
次に、ガイドと通訳案内士を育て、
インバウンド客の受入れ体制を整備しました。
 
 

滞在環境の整備

 
無料WiFiの整備拡張、多言語案内の設置など
訪日外国人が地方でも快適に過ごせる
環境整備を実施しました。
さらに、免税店の設置、
決済処理の迅速化(電子決済など)を行ない
インバウンド客の利便性も追求しました。
 
 
 

地方のインバウンド対策-商品企画

 
 

広域観光周遊ルートの企画

 
地方ごとの特色を織り込んだ
観光モデルルートを設定し、
それら周遊ルートの受入環境整備、
交通アクセスの円滑化、
滞在コンテンツの充実、
情報発信・プロモーション等の
事業強化を行いました。
 
主な周遊ルートは下記のように、
複数の都道府県が連携して実施しました。
北海道の雄大な自然、東北・北海道の雪、
四国のお遍路おもてなし・・など
その地域でしか体験できない独自のルートを
各地方が考案し商品化しました。
 
「日本のてっぺん。きた北海道ルート」
「アジアの宝 悠久の自然美への道 ひがし北・海・道」
「日本の奥の院・東北探訪ルート」「桜と雪の回廊」
「広域関東周遊ルート『東京圏大回廊』」
「北陸・飛騨・信州3つ星街道」
「昇龍道日本銘酒街道」、
「昇龍道ものづくり街道」(中部)
広域観光周遊ルート「美の伝説」(関西)
「せとうち・海の道」
「スピリチュアルな島~ 四国遍路~」
「四国一周サイクリングルート」
「温泉アイランド九州広域観光周遊ルート」
「琉球列島周遊ルート」
 
 
 

地方のインバウンド対策-プロモーション

 
 

海外へのPR活動

 
地方が海外に出かけて商談会を開催し、
広域観光周遊ルート観光地、名所、体験内容、
名産物、インバウンド対策などをPRしました。
この商談会を通して、海外との繋がりができたら、
相手国のキーマン(海外メディア、ライター、
有名ブロガー、KOL)を地方に招待し、
現地現物で良さを体感してもらい
SNSなどを通じて発信してもらいました。
 
地方自治体の観光サイトや宿泊施設、飲食施設の
サイトを多言語化し、海外へ発信しました。
 
 
 

まとめ

 
地方のインバウンド対策を紹介しましたが、
これらの対策は現在も進行中で、さらに
2017年も新たな方策を立案し取り組んでいます。
地方の活動の成果として、
2016年11月に観光庁が報告した資料で、
地方に宿泊したインバウンド客は
昨年と比べて約8%増となっています。
 
これは3大都市圏の1%増に比べ
大幅なアップと言えます。
 
訪日中国人の最近のキーワードは『深度游』で、
これは「一般の観光とは趣の異なる観光、
体験型観光」を意味し
「自然・農漁村体験」「歴史・文化体験」
「四季の体感」などの人気が高まっています。
 
このことから、訪日中国人の地方への流れは
益々強まると予測されます。
 
『観光資源の魅力を極め、「地方創生」の礎に!』
という政府の方針に向けて、
さらなる地方の取り組みが期待されます。
 
 
 

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