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中国の若者が殺到するニコニコ動画の中国版Bilibili(嗶哩嗶哩)とは

2017.10.11
Category: 翻訳記事
執筆者/編集担当者: nakajima

Bilibiliとは

 
Bilibili(嗶哩嗶哩)は2009年に
動画共有サイトのファンサイトとして
スタートしました。
 
その後、独自の手法を展開し成長を続け
今や中国の一部の若者に
熱狂的な支持を受けている
動画WEBサイトであり、
ファンコミュニティーの場でもあります。
 
日本にあるニコニコ動画に
近しいサービスと言えば、
わかりやすいかもしれません。
 
 
 

独特なBilibiliワールド

 

Bilibiliのコンサートは熱狂的な雰囲気

 

出典元:Tech in Asia
 
上海万博跡地にある
最大1万8千人収容の
メルセデスベンツスタジアムは
大勢の若者たちで埋め尽くされていました。
 
そこには、
サイリウムが上下に激しく揺れ、
光の海の中で弾ける1万人以上の若者たちの
姿がありました。
 
歌手がステージに現れると
少女の一団が絶叫や悲鳴を上げます。
私の隣にいた少年は
両手に1台ずつ、
計2台のスマートフォンを使って
録音を初めました。
 
出演している歌手が
有名人ではないことを除けば
他のコンサートと同じように見えるでしょう。
 
出演者全てが、
アニメ・コミック・ゲーム(ACG)の
ファンサイトでは中国最大級である
Bilibili(嗶哩嗶哩)のユーザーです。
 
 

Bilibiliは若者が制作者になれる場所

 
Bilibiliは単なる動画ウェブサイトではなく、
ファンコミュニティーで自身の作品を
共有し討論する場でもあります。
 
中国の若者文化について研究し執筆している
香港中華大学の博士課程で研究助手を務める
Yiyi-Yinは次のように説明しています。
 
彼女はアリババとバイドゥそれぞれの
ビデオストリーミングサイトを引き合いに出し
「优酷(Youku)と爱奇艺(Iqiyi)では、
ファン自身の作品は重要なコンテンツとは
見なされません」
 
「しかし、Bilibiliは
若者が制作者となるように仕向けています」
と言っています。
 
 
 

熾烈な競争の業界で健闘

 

出典元:Tech in Asia
 

熾烈な競争のビデオストリーミング業界

 
中国では、
ビデオストリーミング業界の競争は熾烈です。
主流のテレビショーやムービーストリーミングは
高額なライセンス取引に対応できる
バイドゥやテンセントのような
国内の大手企業が支配しています。
 
結果として、彼らの成功が
著作権で保護された製品の買い取り競争などで
熱い戦いになりました。
 
ライブストリーミングが本格化した今、
強力なソーシャルネットワークを持つ、
ユーザー提供型の動画プラットフォーム市場は
競争が激化しています。
 
 

独自の道を行くBilibili

 
しかしながらBilibiliは、どこか違うのです。
2009年創設の上海を拠点とするこの会社は
幾つもの競争の波を巧みに切り抜けてきました。
 
その結果、多くの支持者を獲得し、
毎月1億5千万以上のアクティブユーザーを持つ
アメリカのPinterestにも匹敵しています。
 
Bilibiliが成長した理由の一つとして、
同社が行う投資家の選定と関係があります。
(テンセントとIDGキャピタル(IDG Capital)
を含む)
 
また同社がファン文化を巧みに利用する
能力も、大きく貢献しています。
 
 
 

普通の若者が参加して稼げるBilibili

 

出典元:Tech in Asia
 

登録と参加のしくみ

 
動画共有サービス(Vine)の中国版
ミャオパイ(Miaopai/秒拍)や
他の動画アプリとは異なり、
Bilibiliのユーザーは
有名人や、人気者でなくても
報酬を得ることができます。
 
ユーザーが
Bilibiliにコンテンツを
アップロードしようとする際は、
AGCカルチャーへの愛着度をテストする
設問100件に合格しなくてはなりません。
 
これに合格すると、
コメントを書いたり、自分の動画を共有するなど、
サイトへの投稿を開始することが出来ます。
 
このような方法で、
製作の質のみでなくアニメのシリーズや
ゲームの評価を共有することによって、
他のユーザーを引き寄せているのです。
 
Danmu(弾幕)“弾丸コメント”はBilibiliの
人気のある機能です。ユーザーはコメントを書き、
リアルタイムにそれが動画に表示されます。
 
 

Bilibiliの多様な内容

 
Bilibiliへのアクセスの70%は
ユーザー制作コンテンツが占め、
その範囲は
折り紙の折り方からビデオゲーム、
ユーザーがキャラクターコスチュームで装う
コスプレにまで及びます。
 
ユーチューブのように、
これらのコンテンツ制作者は
自前のファンベースを
持つことが出来るようになり、
中には首尾良くテンセントビデオのような
主流のプラットフォームに
移行することもあります。
 
 
 

Bilibili Macro Link(BML)とは

 
人気のあるBilibiliユーザーは
毎年会社が企画する年次コンサート、
Bilibili Macro Link(BML)に選出され
出演します。
 
今年のこのコンサート参加者はチケットに
200ドルも払いました。
 
中国の内陸地方から
上海のBilibiliイベントにやって来た
22歳のリー・ルオンアン(Li Ruonan)は
「昨年はチケットが数秒で売り切れになり
買えませんでした」
 
今年は運よくチケットが手に入り
彼女にとって初めて参加する
BMLでしたが、失望はしていないとのことです。
 
 
 

ヤングチャイナに企業も注目

 

参加者の平均年齢は17才

 
Bilibiliのユーザーは
主流の中国文化ではありません。
 
そのサイトを埋めるのは
おたくとゲーム狂に関連する
ACGコンテンツです。
 
しかし、このサイトはまた
極めて若い人に支持されています。
Bilibiliによれば
ユーザーの平均年齢は17歳とのことです。
 
 

KFCやナイキも注目

 
先週のBilibili年次イベントで
KFC、ナイキ(Nike)、メイベリン(Maybelline)
といった主流ブランドが
目立ったブースを開設した理由は
ヤングチャイナが狙いでした。
 
メイベリンは
コスプレイヤーのために
メークアップーティストを配備する一方、
KFCは協賛ブランドのアイテムを
無料配布しました。
 
 

変化するBilibili

 

 
Bilibiliのブランド担当役員
フォックス ヤング(Fox Young)は、
「メイベリンやKFCは
自社のブランドが古くなりすぎていることを心配し
若者が好きなエンターテインメントや
カルチャーを試行するようになっているのです」
と説明しています。
 
若年層のユーザーの主張が強く表れるので、
Bilibiliのコンテンツは若者の好みが
強く表現されています。
 
このサイトの発足当初、
それは基本的に日本のアニメとゲームの動画が
中心でした。
 
今では猫のビデオ、料理ショー、
そしてメイクアップ教室などもあります。
これはBilibiliが
新たにユーザーベースを拡大した結果なのです。
 
 
 

中国の伝統文化も取り上げる

 

 
若年層のユーザーはまた、
中国の伝統と文化により熱心です。
例えば、BMLで最も人気のある
歌のあるものは、伝統的な中国音楽の形式で
書かれていました。
 
二胡や琵琶のような古典的楽器も
このショーを大いに特徴付けていました。
 
「漢族の伝統的衣装さえも
ACGの一部となっています」と
Bilibiliを使って約10年間になる
ジンシア(Jin Xia)さんが語っています。
 
彼女の言葉によれば、
「子供たちは本物の中国伝統衣装を
Bilibiliのおたく世界に持ち込みましたが、
それは独特のカテゴリー、
Gufeng(古風)に発展してきました。
 
gufeng(古風)とは
伝統的な中国文化が想起されるものに
広く適用される用語です。
 
 
 

メイドイン チャイナの功罪

 
同時にBilibiliは
国内制作のコンテンツを発表しています。
このサイトでは
ビデオのカテゴリーとして、
“メイド イン チャイナ”を含んでいるのです。
 
Bilibiliは
いろいろな中国のアニメプロジェクトに加えて、
北京故宮博物館の
文化財修復技術者の物語「紫禁城の達人たち」
のような映画にも投資しています。
 
この中国コンテンツの急増は海外コンテンツを
巡る規制が厳しくなる中、Bilibiliにとっては
好都合かもしれません。
 
今月初め、Bilibiliのサイトから突然に、
アメリカ、イギリス、日本および韓国からの
映画番組が削除され、
これについては著作権侵害の取り締まりとして
報告されました。
 
 
 

まとめ

 
ユーチューブと同様に、
草創期のBilibiliは、
ユーザーが海賊版のコンテンツを
自分のファイルにアップロード出来ることで
好評を得ていました。
 
しかしながら、
北京政府の反違法コンテンツキャンペーンは
ファンサイトのみが標的ではなく
モバイルゲームから子供向け海外書籍まで、
コンテンツプロバイダー達もまた
締め付けを感じています。
 
独自の戦略で成長してきたBilibili の
「これから」に注目です。
 
 
 

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参考記事はこちら
Amid crackdown on foreign shows, China’s youth flock to Bilibili with their own content

「この記事はtechinasia.comの許諾を得て編集/翻訳(抄訳)/執筆しています。」

 

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