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ベンチャー起業ブーム到来?中国ではインフルエンサーによる起業が急増中!

2017.10.16
Category: 翻訳記事
執筆者/編集担当者: matsuoka

はじめに

 

KOL(Key opinion leaders)の活躍が
目覚ましい中国。
最近では自分で商品を作り、
オンラインショップ事業を始めるKOLが
増加しています。

 

KOL(Key opinion leaders)と呼ばれる
インターネット上の有名人たちは、
SNSで発信する写真や動画などの
オンラインコンテンツによって
フォロワーを獲得してきました。

 

これまでは、
自身のフォロワーを活かして
企業から依頼を受け、
商品やサービスを紹介するといった
インフルエンサーマーケティングが主流でしたが、
今やKOL自身が商品を作り、
販売する事例が増加しています。

 
 
 

起業するKOLを取り巻く中国の環境

 

ここ数年、KOL市場は盛り上がりを見せています。
例えば、
有名KOLの1人であるPapi Jiang氏は、
2016年にベンチャーキャピタルから
100万USドル以上もの資金調達に成功しました。

 

他にも、
ファッションや美容分野のブロガーであれば、
その分野のブランドの広告収益を得たり、
ライブストリーミングで
ギフトやチップを受け取ったりするなど、
ファンをベースとしたマネタイズが可能です。

 

中国では、プラットフォームの充実により、
KOL自身がコンテンツをマネタイズすることは、
もはや珍しいことではありません。

 

「KOLは、
人々が何を欲しがっているのかを理解しており、
自分たちが何を売るべきかも
わかっています」と、
企業とインフルエンサーをつなぐ企業
Parkluのチーフマーケティングオフィサーは
言います。

 

「今KOLがやるべきことは、
商品を作ることです。
中国において、
工場を稼働させて商品を作ることは、
それほど難しくありません」と、彼は言います。

 

KOL起業家はInstagramやYoutubeよりも、WeChatやWeiboを活用

「Instagramは写真の、
YouTubeは動画のプラットフォームです。
これらには支払い機能や、
商品販売機能がありません。
総合的な機能がないんです」と、
美容分野のKOLであるMelilim Fu氏を
プロデュースするWhaley氏は説明します。

 

一方で、
Weiboはソーシャルメディアと
ライブストリーミング、グループチャット、
Eコマースを統合させたプラットフォームです。

 

同様に、
9億6,300万もの月間アクティブユーザーを持つ
中国の人気メッセージングアプリWeChatも、
支払い機能やコンテンツ、
ソーシャルネットワーキングを
兼ね備えたプラットフォームです。

 

WeChatやWeiboのような
プラットフォームの存在により、
KOLが自身のコンテンツを絡めた商品を
販売しやすくなっているという背景があります。

編集部注:
中国では海外サービスに
規制がかかっている背景もあります。

 
 

KOLが商品を手掛けた3つの事例

 

KOLが自分の商品を販売した事例を
3つご紹介します。

 

(1)400万フォロワーのKOLが上海に実店舗をオープン

中国版Twitterと呼ばれるWeiboで
400万人のフォロワーを持つ
LinForeverGirl氏は、
上海に洋服店をオープンさせました。

 

商品は、
彼女がWeiboに投稿する中で培った
感覚にもとづいて作られています。
彼女は、既にいる自分のフォロワーを、
自身の洋服ブランドの顧客へと変化させました。

 
 

(2)美容分野のKOLがコスメブランドを設立

Whaley氏と、
そのガールフレンドで美容分野KOLである
Melilim Fu氏は、
2人でコスメブランドを設立しました。
現在、第一段のコスメを製作中だそうです。

 

「中国では、
商品の製造がものすごく気軽にできるんです。
Taobaoでストアを作ってありますし、
販売する場所も問題ありません」と、
Whaley氏は言います。

 
 

(3)美容分野のKOLがTaobaoにて商品を販売

Weiboで200万人以上のフォロワーを持つ
美容分野のKOLであるChonny氏は、
Taobaoにて自身のショップを
オープンしました。

 

ここまで3つの事例をご紹介してきましたが、
既にソーシャルメディア上で
多くのフォロワーを獲得しているからこそ
自身のファン層に響く商品を企画し
販売できるのでしょう。
 
 

KOLインキュベーターの増加とその役割

 

KOLが自分で商品を制作し販売する事例が
増えてきましたが、
実際のところKOLにとっても
ファンを購買者に変えることは
容易ではありません。

 

「ファンを引きつけるには、
常にトレンドの最先端に居る必要があります。
中国のSNS事情は変化しやすく、
ひょっとしたら来月には
今使っているプラットフォームが
なくなってしまうかもしれません」と、
グルメ動画で人気のあるKOLの
Brian O’Shea氏は言います。

 

近年KOLインキュベーターが増加しているのも、
ここに理由があります。
KOLインキュベーターは、
KOL自身がプロデュースした商品を売る際に、
短期目標としての売上を達成するための
サポートをします。

 

例えばAlibabaの支援を受けている
KOLインキュベーターのRuhanは、
ソーシャルメディアマーケティングや洋服の製造、
Taobaoでのショップの設定方法などにおいて、
インフルエンサーの手助けをしています。

 

例えば、
Ruhanのサポートを受けたKOLが運営する
オンラインショップで発生した利益は、
Ruhanとインフルエンサー自身で分配します。
Ruhanの登録者の中には、
2016年の「独身の日」に
4,600万USドルを売り上げた
ファッションブロガーのZhang Dayi氏も
在籍しています。

 
 
 

EコマースプラットフォームもKOLを誘致

 

KOLが自身の商品を販売する流れがある中で、
Eコマースプラットフォーム側も、
KOLを誘致してショップを開設してもらうために
動いています。

 

「Alibabaは売り上げ数を伸ばすために、
KOLにTaobaoでショップを開設してもらおうと
動いています」と、
KOL市場のデータ分析を行うRobin8のCEO
Miranda Tan氏は言います。

 

同氏によると、
「KOL同士でパートナーを組ませて
クロスプロモーションを実施し、
ブランド力を向上させる」という
選択肢もあるとのことです。

 

Taobao以外のEコマースサイトの動き

Taobao以外のEコマースサイトも
KOLを引きつけるために必死だと、
Tan氏は言います。

 

例えば、
Taobaoよりもニッチな
ファッションプラットフォームのMyMMや、
海外製品に特化したXiaohongshuは、
インフルエンサーにコンテンツ制作をしてもらい、
彼らのファンを取り入れたいという
狙いがあります。

 

登用するKOLは
トップレベルの人気者である必要はなく、
旅行や美容、グルメなどに特化して、
その分野における発信力の強いKOLが
重宝されると言います。

 

「何百万ものフォロワーがいなくても、
特定の分野で発信力を持つKOLのファンは、
とても忠誠心が高いんです。
もしそのKOLが商品を紹介すれば、
そのファンは必ず購入するでしょう」と、
同氏は言います。

 
 

熱狂的なファンを持つことがKOLにとって重要

 

KOLがオリジナルの商品を作ったとしても、
何百万ドルもの収益を得られる人は一握りです。

 

しかしWhaley氏によると、
KOL自身が生計を立てるためなら、
何百万ドルもの収入にならなくても
良いのだと言います。

 

「KOLの市場は規模で言えば小さいですが、
収入やライフスタイルの観点から言えば、
極めて重要です」と、彼は言います。

 

この観点から言えば、最も重要なのは
そのKOLがどれだけの熱狂的なファンを
抱えているかです。

 

熱狂的なファンとは、
KOLの発信に対して、
購入やシェア、「いいね」、コメントなどの
何らかのポジティブなリアクションをする
ファンのことです。

 

1年間で100USドルを使ってくれる
熱狂的なファンを
インターネット上で1,000人集められれば、
ソーシャルメディアだけで
生計を立てることが可能になります。

 

WeChatやWeiboを活用して
コアなファンと話すO’Shea氏は、
KOLが生活する上での
スポンサーになってくれる場合もある
と言います。
ファンがKOLの家賃を払ってあげるなど、
金銭的な支援をすることもあるそうです。

 
 
 

おわりに

 

KOLは毎日フォロワーと交流し、
自身のファンのテイストを把握して、
それに合った商品を作り出します。
しかし、KOLが制作する商品は、
あくまで個人がディレクションする物であり、
企業ブランドのように長命の商品にすることは
難しいでしょう。

 

例えば、ガールフレンドと一緒に
商品を制作中のWhaley氏は、
次のように述べています。

 

「私たちのブランドにおける現実として、
彼女と私が破局するというリスクもあります。
これは、なかなか大きな問題だと思います」

 
 
 

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参考記事はこちら
In China, internet celebs are turning into entrepreneurs. Here’s how.

「この記事はtechinasia.comの許諾を得て編集/翻訳(抄訳)/執筆しています。」

 

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