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中国大手EC企業京東(JD)が実現する最先端のドローン宅配

2017.11.13
Category: 執筆記事
タグ: , ,
執筆者/編集担当者: nakajima

はじめに

 
ドローンによる運送が
中国で本格的に始まりつつあります。
EC大手の京東、運送大手の順豊が
政府当局から
ドローンによる運送許可を取得しました。
 
中国でのドローンによる配送は
既に、テスト運用が始められていて
2016年には、1年間で500件余りの
ドローン配送の実績があります。
 
 
 

ドローン宅配の課題

 
ドローン配送のテスト飛行は
主に山岳地帯にある地方の小都市など
道路インフラが充実していない地域で
実施されています。
 
現在はテスト段階ですが
商業ベースで成功するか否かは
二つの課題が挙げられています。
 
まずは、最大積載重量のアップ
そして、長距離移動可能な
フライト時間の実現です。
 
現在テストされているドローンは
積載重量が1㎏ほどで
最大飛行時間は30分が限界と
実用化するには不十分です。
 
 
 

京東商城の動向

 
中国の電子商取引大手企業の
京東商城 (.com)が
ドローン宅配に向けて
開発を進めているという報道があります。
 
報道によれば
京東が開発しているドローンは
6枚のプロペラで動くヘキサコプターと
無人の垂直離着陸機(VTOL)だと伝えています。
 
京東は
ドローン配送の商用化を実現するため
最大積載重量が30kgで
最大飛行距離30kmを飛行可能な
ドローンを開発中との報道もあります。
 
 
 

京東が目指すドローン宅配便とは?

 

京東がドローン飛行許可を取得

 
京東は2017年8月、
中国国内で初めてとなるドローン飛行許可を
中国陝西省で取得しました。
 
京東が発表した配送用のドローンは
ヘリコプターと小型飛行機を合体したような機体で
VT1と言います。
積載重量は1kgで200個を
一度に運ぶことができます。
 
 

京東のドローン配送計画

 
京東は、中国で道路インフラが未整備な地域で
ドローンによる配送を推進する計画です。
 
この計画が実現し
ドローン配送がシステムとして構築されたら
中国内陸部において
スケールの大きな配送ネットワークが
実現することになります。
 
 

京東のめざすドローン配送

 
京東は、
ドローン配送の完全自動化をめざしています。
現状では、ドローンが荷物を運んでも
人間がその荷物を受取るなど
人力が介在せざるを得ません。
 
これに対し京東は
人力の介在を
一切なくしたドローン配送システムを
構築しつつあります。
 
コスト面で言えば
ドローン配送は一般的な宅配便と比較して
コスト的には大差がないようですが
ドローン配送のエリア拡大や
利用者の拡大と利用頻度の増加により
コストメリットは
大きく向上すると考えられています。
 
 

 過去のドローン配送実績とねらい!

 
京東は、既にドローン配送に関して
実績をあげています。
 
2015年には、
ドローンプロジェクトを正式に発表し
2016年5月には
ドローンの自動運転プロジェクトを統括する
X(エックス)事業部を発足させました。
 
2016年の『双11セール』(独身の日)には
配送のスピードアップを目的に
ドローンを使った配送サービスを実施しました。
配送地域は、北京、陝西省西安、江蘇省宿遷の
3市で、この時が
京東が配送にドローンを正式導入した
初めてのこととなりました。
 
この時のドローン配送には他にも狙いがあり
京東のドローン開発部門責任者によれば
従来の配送方法では
地方の農村部への配送費用は
都市部の5倍かかるが
ドローン配送により、農村部への配送コスト高を
解消する試みだと話しました。
 
 

加速する京東のドローン活用

 
京東の劉強東・最高経営責任者は
同社のドローン配送について
次のように語りました。
 
京東商城はドローンの飛行許可を
中国国内の4省で取得し、2016年6月には
江蘇省宿遷市の農村部で
ドローン配送の試験運用を開始していました。
 
また、江蘇省宿遷市では
7機のドローンを保有して
5箇所の農村部に試験配達をしてきました。
そのドローンの最大積載重量は15kgで
片道15kmの飛行が可能です。
 
京東は、ドローンの他にも
自動運転トラックや無人倉庫を利用した
物流全体のスマート化も進めています。
 
 

1ton以上の輸送可能なドローン!

 
京東は2017年5月に
『1ton以上の輸送が可能なドローン』を
開発中だと発表しました。
 
日本では数キロの小さな荷物の
ドローン配送は試験運用されており
大型では、積載重量200kgを可能にした
ジェットエンジン付きのドローンが
登場しています。
 
世界に目を向けると
世界最大の積載重量を誇るドローンは
イスラエルUrban Aeronautics社の
「AirMule」で最大積載重量499kgを達成しています。
 
もし、京東が積載重量1tonを成功すれば
世界最大となりそうです。
 
 
 

まとめ

 
京東がドローンを使って配送する物は
ECモールの商品から農作物まで
多岐にわたります。
 
京東は
中国に2億人以上の顧客を抱えていて
これらの顧客に
ドローンでどのように対応するかを調査研究し、
ドローン配送システムを構築するための
研究所を設立します。
 
また、ドローンの飛行経路を数百以上設定し
ドローンセンターを各地に配置することで
ドローン配送の実用化に
大きく前進していきます。
 
京東や順豊の
ドローン配送に向けた本格的な取り組みで
中国がドローン配送の先進国になる可能性は
十分にあると言えそうです。
 
ドローンの実用化に向けて本気で取り組む
中国の動向に目が離せません!
 
 
 

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