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中国のモバイル決済によって誕生した5つの新ビジネス

2017.11.28
Category: 翻訳記事
執筆者/編集担当者: nakajima


 

はじめに

 
模倣大国として知られる中国ですが
バイクシェアリングや小型のカラオケブースなど
新しいビジネスモデルを生み出すことにおいては
極めて優秀です。
 
特に、(Finance Technology)の
世界では
中国人起業家が
キャッシュレス時代の姿を
全世界に指し示しています。
 
 
 

驚異的な中国のモバイル決済業界

 
iResearchによると
2016年の中国モバイル決済業界は
約8兆8000億ドルに達し、
2017年末までに
14兆ドルになると予想されています。
 
同調査会社は、2019年までに
中国のオンライン決済の約85%が
モバイルで占められ
PCやタブレットベースの取引では
わずか15%程度になると推定しています。
 
このことは、
中国におけるモバイル機器の普及率を見れば
当然のことと言えます。
中国では
インターネットユーザーの95%以上が
オンラインでモバイル端末を使っています。
 
 
 

中国で発生した5つの新しいビジネス

 
モバイル決済の恩恵は非常に大きく
お釣りのやり取りなどの煩わしさがなく
決済が迅速に完了し便利です。
 
モバイル決済を
利用する中国人が増えるにつれ
今までなかった
お金の使い方や稼ぎ方が出現し
そこに新しいビジネスが生まれています。
 
この記事では、中国において、
モバイル決済の発展の恩恵を受けて、
グロースした5つのビジネスを
簡単にご紹介したいと思います。
 
・マイクロレンタル(シェアリング)
・位置情報から指名できるクラウドワーク
・掛け金をかけて、結果にコミットするゲーム
・オンラインコンテンツへのチップ的な課金
・有料Q&Aサービス

 
 
 

①マイクロレンタル(シェアリング)

 
代表的な例が自転車のシェアリングサービス
mobikeやofoです。
 
スマホ1つでちょっとした時間と距離の間だけ
自転車をレンタル利用。
 
これはスマホ決済の存在が大きく
マイクロレンタルでは
位置情報の記録や決済処理、
レンタル品の返却日時の通知が行われ
物をサービスに変身させたツールになります。
 
 
 

②位置情報から指名できるクラウドワーク

 
ネット上で仕事を依頼する
クラウドワーキングは、
既に日本でも普及していると思います。
 
クラウドワークのビジネスモデルにおいて
スマホの位置情報があれば、
近くにいる人を選定して、
ちょっとした時間を利用した
“お使い”を
依頼する事が出来ます。
 
例えばAlipayでは
カメラマン、ベビーシッター、
ジムのインストラクターなど
近くにいるフリーランサーを
見つけることができ
仕事を依頼する事が可能です。
 
リクエストを送るだけで
荷物の受取・配達や
食料品を買って職場に届けてもらう事も可能です。
 
誰かと映画館デートしたり、
ボランティアとして役に立つこともでき、
支払いを受けることができます。
この報酬の上限は
30ドルまでに設定されています。
 
ある中国人ブロガーは
「トイレットペーパーを配達してもらう際にも
このサービスを利用できる」と話しています。
アリペイの位置情報機能を使って
このような些細なことでも実現可能なのです。
 
手軽に報酬のやり取りが出来る
モバイル決済の普及があってこそのビジネス
だと思います。
 
 
 

③掛け金をかけて、結果にコミットするゲーム

 
『いつまでの○○が出来なかったら、罰金○○円』
と言われれば、追い込まれた結果、
普段以上の成果を上げる事が出来る人も
世の中には多いかと思います。
 
取るに足らないことを実行するのに
プレッシャーはありません。
でも、50ドルを賭けるとしたら
成功の確率は格段に上がるはずです。
 
これは、WeChatの公式アカウントである
「ナレッジサークル」のユーザーが
アプリの支払いシステムを利用して
できる事です。
 
アカウントの参加者は
課題を完成させたら、
完了した宿題の写真や
ジムで撮った自分の写真など
成し遂げた証拠を示さなければなりません。
 
毎日の課題を達成できない日が続くと
賭け金を失うことになり
課題を最後までやり遂げた人が
お金を受取れます。
 
ナレッジサークルは
教育目的で設計されており
インストラクターやトレーナーが
独自のグループチャレンジを策定し
課題を設定して
参加メンバーに
エントリー料を課すこともできます。
 
 
 

④オンラインコンテンツへのチップ的な課金

 
近年、
ブロガーのようなオンラインコンテンツ制作者
が制作した記事に対する
チップ支払いが習慣化されてきました。
 
WeChatでは
チップの支払いが一般的になっていて
記事の最後に
ミニプログラムやQRコードを載せて
寄付を募ることができます。
 
チップは強制ではないので
持続可能なビジネスモデルとは言えませんが
広告や有料の壁紙などに頼らずに
収益を上げる方法として成立しています。
 
現時点でWeChatは
コンテンツを通じて発生したチップには
手数料を請求していません。
 
 
 

⑤有料のQ&Aサービス

 
「あなたが
大好きな有名人に質問ができるとしたら
その質問のためにお金を払いますか?」
 
このアイデアが
「Fenda」と呼ばれるサービスを生みました。
 
日本の皆様には、Yahoo知恵袋のような
Q&Aサービスと言えば伝わりやすいかもしれません。
 
WeChatアカウントを通じて利用するアプリで
有料で有名人に質問をして
回答を得られる魅力があります。
 
このサービスが2016年夏にスタートした時
Fendaのユーザーがお金を払って
ボイスメッセージの形で質問を投稿したり
盗み聞きする機能も搭載されていました。
 
最も話題になったのが
中国で富裕層のビジネスマンの息子である
Wang Siconが
性生活の質問まで答えて
3万ドルを稼いだことでした。
 
現在、サービス運営会社としては、
有名人のゴシップ的な利用よりも、
弁護士や精神科医などの
専門的なアドバイスとしての
利用を重視しています。
 
ユーザーは
専門家からの助言を請うて
課金するシステムになっています。
 
思想家が質問に答えたり
ライブ講義を録音したり
電話で自分のポッドキャストシリーズを
開始したりすることで、
お金を稼ぐことができる、
中国の新しい知識経済の興味深い部分です。

 
 
 

まとめ

 
今年になって爆発的な拡大を見せた
レンタル(シェアリング)サービスですが
中でも自転車シェアリングは
中国のあらゆる都市で利用され
海外にも進出しています。
 
その他にも
バスケットボール、傘、モバイルバッテリーから
アダルトグッズの貸し出しに至るまでのことが
スマートフォンが社会に浸透し
モバイル決済機能、QRコードとの連携により
可能にしています。
 
2016年のモバイル決済の利用率は
日本では6%程度ですが
中国では98%に上っています。
 
ほぼ100%に近い人がモバイル決済を
利用する中国では
関連した新しいサービスが登場しています。
 
モバイル決済がマイクロサービス産業の
火付け役になっている現象を
注視する必要がありそうです。
 
 
 

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参考記事はこちら
in China, mobile payments are creating a thriving industry of micro services

「この記事はtechinasia.comの許諾を得て編集/翻訳(抄訳)/執筆しています。」

 

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