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京東全球購(JD Worldwide)の現状と未来を探る

2017.12.6
Category: 執筆記事
タグ: , , ,
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
京東全球購( Worldwide)は
中国第2位のECモール
京東商城(JD.com)の、
越境EC専門サイトです。
 
京東全球購は
2015年4月に開設され
450社以上の企業と
15万点以上の商品、
1200を超えるブランドが登録されています。
 
そして2015年6月には
日本製品専門のサイトである
「日本館」をオープンしました。
 
京東全球購「日本館」は
オープン時に
日本企業約300社の製品を
5万アイテム揃え
花王、明治、ライオン、カシオなどの
ブランドが並んでいます。
 
 
 

京東全球購の日本館責任者のインタビュー記事を紐解く

 
中国の調査会社
iiMedia Research(艾媒咨詢)が発表した
2016-2017中国越境EC
市場リサーチレポートでは
京東全球購は第4位ですが
1位から5位までは僅差で競っています。
 
日本館をオープンして
躍進をめざす京東全球購の
現状の姿と未来の姿を
日本館を担当する京東全球購の
郭季柔氏は次のように語っています。
 
 
 

越境ECで日本製品への需要が高まっている

 
日本館で販売している商品は
ファッション、衣料、インテリア、雑貨など
多種多様ですが
その中で特に売れているのが
ベビー、マタニティ用品です。
 
日本のベビー用品は
デザイン、機能性に加え
安心安全という評判で
中国人に大人気で、
今後も需要は伸びていくと予想されます。
 
2015年から2016年にかけての
中国人による爆買いブームの時に
日本商品の良さを知り
その後、越境ECを通して
日本の商品が容易に入手できるようになり
越境ECの利用者も増えています。
 
 
 

爆買い後の状況

 

越境ECに対するユーザーの評価

 
越境ECのメリットは
中国で販売されてない商品を
中国に居ながら
好きな時に買えることです。
 
京東全球購社が実施した調査では
越境ECで商品を購入する理由は
 
品質保証ができている        61%
コストパフォーマンスが高い     59%
中国国内で買えない商品が買える  52%
そのブランドが好き        46%
以上の理由が挙げられています。
 
また商品については
豊富で選択肢が多い        43%
海外で購入経験があり、使い続けたい 35%
のような声があります。
 
海外に行った時購入して
越境ECでリピート買いをする人が増え
越境ECも
インバウンドの延長線上にあると考えています。
 
 

越境ECに有利な中国政府の税制度改革

 
中国政府は
2016年4月に
越境ECに関して
税制度の改革を実施しました。
 
越境ECの場合は
2000元以下なら税金は11.9%と
通常の関税30%~50%に比べ
安くしました。
 
この制度は
2017年末までの予定でしたが
2018年末まで延長されました。
 
このように越境ECでは、
税金の優遇があることもメリットです。
 
 
 

配送に要する時間

 
越境ECでの配送方法は
日本からの直送と
中国にある保税倉庫からの配送があります。
 
日本からの直送は
3日から7日程度かかり
保税倉庫からだと
1日~3日で届けることができます。
 
届け先は
自宅はもちろんですが
中国では、勤務先に届けるケースも
少なくありません。
自宅や勤務先以外の指定の場所や
配送ステーションでの引き取りもあります。
 
 
 

利用者の年齢層や利用状況

 
京東全球購の利用者は
60%が女性で
年齢は20~30代が中心です。
 
特徴として
比較的高学歴な人が目立ちます。
これは、海外の情報や流行に
敏感な女性が多いと言えるでしょう。
 
注文方法は
80%の人がスマホを使っています。
 
京東全球購は
テンセント社の
WeChat(微信)と提携している関係で
WeChatのアプリを使って
購入する人が多く見られます。
 
 
 

京東全球購に出店したい企業は

 
我々もこれまで以上に
日本でよい商品を発掘したいと考え
本格的に
日本市場での営業活動に取り組んでいます。
 
具体的には
日本館の
ラインアップを充実したいと思っています。
 
最近、無印良品やフランフランのような
シンプルなインテリア商品も人気があり
現状、越境ECで取り扱えない商品はごく一部で
最近、ワインも取り扱い可能になりました。
 
 
 

参入したい日本企業の問い合わせは

 
日本企業からの問い合わせは増えています。
企業からの質問で多いのは
「このサイトで販売して売れますか」
「ブランドイメージを維持できるの」
という問合せです。
 
京東商城をよく知らない日本企業もあるので
状況を説明しています。
 
京東商城(JD.com)は
中国のEコマースでは第2位という位置づけで
トップのアリババとの差も
どんどん縮まっています。
 
我が社は
2021年には
中国最大のECになるという
目標を立てています。
 
京東全球購は
日本商品が正規品であることを認め
価格設定など
企業の意思を尊重しています。
 
日本企業が
越境ECに参入する際
「中国語ができるスタッフがいない」などの問題で
躊躇することもありますが
中国語サイト制作の代行会社があり
商品ページなど細かい部分についても
京東全球購が一緒になって
課題を解決するように努力しています。
 
 
 

日本の商品は、今後の越境ECで成長するか

 
成長すると考えています。
京東全球購で扱っている日本商品もそうですが
それ以外にも、
我々が知らない
優れた商品が埋もれていると考えています。
 
そんな埋もれているが優れた商品を
発掘して販売していきたいと思います。
 
また、商品だけでなく
日本の優れた技術や仕組みなども
活用したいと思っています。
 
例えば、京東全球購は
クロネコヤマトと提携して
生鮮野菜を配送する
コールドチェーンを採用しています。
 
この例のように
現状の仕組みをパワーアップしたり
新しい仕組みや
技術を取り入れたいと考えています。
 
これからも、日本商品の販売はもちろんですが
広範囲な分野で
日本企業との連携を強化していく予定です。
 
 
 

まとめ

 
中国越境ECで
日本商品の販売拡大を目的に
「日本館」をオープンした京東全球購は
これからも成長が予想されます。
 
その京東全球購「日本館」の責任者
郭季柔氏のインタビュー記事から
中国越境ECの現状と未来
京東全球購の戦略
さらに爆買い後の
中国人消費者の行動などが見えてきました。
 
今後のインバウンドの動向を考える上でも
中国越境ECと京東全球購の
今と将来から目が離せません。
 
 
 

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