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中国「ネット環境の南北問題」は解消したのか

2017.12.20
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
中国のインターネットユーザーは
約7億5千万人(2017年)に上ると言われ
年々増え続けています。
 
しかし、インターネットの普及率は
50%以下で
都市部と農村部に大きな差があり
今後、農村部での伸びが期待できます。
 
ネットユーザーの内訳は
モバイルからの利用者が7億2400万以上と
圧倒的に多い状況です。
 
 
 

ネット環境の南北問題と回避策

 
中国では
インターネットを国内で接続していても
ネットのアクセス速度が遅かったり
突然、接続が遮断する現象が発生していました。
 
 

ネット接続の南北問題とは

 
この不具合は
中国の大手通信事業者の
中国電信(China Telecom)と
中国聯通(China Unicom)間の
ネットワークを結ぶ通信接続状態が悪く
速度が遅いことが原因でした。
 
こうしたネット不具合を
「南北問題」と呼んでいます。
 
2002年に中国の固定通信事業が再編成され
中国聯通が中国北部地域(北京、天津など)を
中国電信が中国の南部地域(上海、広州など)を
管轄するようになったことから
「南北問題」と呼ばれるようになりました。
 
この問題は2016年の春頃まで
解消されることなく続いたようです。
 
 

南北問題の回避策

 
南北問題を回避する方法は
マルチキャリアに対応したデータセンターに
サーバを置く方法があります。
 
また、コンテンツデータを
各地域に配置したミラーサーバに保存したり
速いミラーサーバにアクセスできる
Contents Delivery Networkを利用する方法があり
いずれかの方法で
回線速度の向上対策をしていました。
 
 
 

南北問題は解消されつつある

 

中国電信と中国聯通が戦略的提携協定に調印

 
南北問題の当事者である
大手通信事業者の
中国電信と中国聯通の2社が
2016年1月13日
戦略的提携協定に調印しました。
 
この戦略的提携協定の調印が
南北問題に良い影響を与えるのか
両社のニュースリリースから
推察してみます。
 
両社が戦略的提携をした意図は
中国語で
「資源共建共享、客戸服務提質」となっており
これは「資源の共有、顧客サービスの向上」を
意味しています。
 
このことから両社は
「顧客サービスの向上」を推進し
2016年から5年計画で実施する
国家戦略が提起する
「イノベーション、コラボレーション、
グリーン、オープン、シェア」の
実現に向けて3つの目標を立てています。
 
両社には
ネット回線の品質を向上させ
新たなサービスを
創生する狙いがあるようです。
 
 

両社は合併に向かうのか

 
中国の大手通信事業者2社が
設備の共用、サービスなどで
全面協力するという
異例の内容が注目を集めています。
 
両社は
2015年8月に
トップがお互いに入れ替わるという
驚愕の人事を実行して
両社が合併するのでは!という
推測が伝えられました。
 
しかし、中国電信の楊傑・総経理は
提携発表の席で
合併の可能性を否定しています。
 
 
 

まとめ

 
中国のインターネット通信の南北問題は
2015年までの一般常識として
「中国の2大通信会社である
中国電信と中国聯通の
相互接続点が混雑などの問題により遅い」
でした。
 
しかし、2016年ころからの新常識は
「2016年の春頃に
バックボーンネットワークを増強したようで
以前より安定している」と変化しています。
 
これは、中国電信と中国聯通の
戦略的提携による
「顧客サービスの向上」の成果が
功を奏しているのかもしれません。
 
様々なインターネット問題が
取りざたされる中国ですが
今後も注視が必要のようです。
 
 
 

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