グローバルマーケティング(テクノロジー&広告)のニュースに特化したニュースサービスサイト(βversion)


中国が世界の高級品市場に 相次ぐ有名ブランドの進出!

2018.02.3
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

「中国高級品インターネット消費白書」発表

 

中国が世界高級品市場の売上げ第2位

 
中国の高級品流通サイト寺庫(SECOO)は
2017年12月8日
「中国高級品インターネット消費白書」を
発表しました。
 
それによると
2016年の世界高級品市場における
中国の売上げ額が
世界全体の21%を占め
米国に次ぐ第2位となりました。
 
 

高級品の売上げは実店舗からオンラインへ!

 
白書では
中国人が高級品を購入する場所は
実店舗が中心となっています。
 
しかし、インターネットの発展により
オンラインでの売り上げが
12%増加したのに対し
実店舗の伸び率は2%でした。
 
また、2017年の
オンラインによる購入は8%程度でしたが
継続的に拡大すると予想しており
2021年末までには
売上げの13%を占めると見込んでいます。
 
 
 

中国のオンライン高級品市場の概要

 

高級品オンライン購入者の年齢層

 
高級品を
オンラインで購入する消費者の年齢層は
50%が25才から35才の若い世代で
その内、18才から
24才が15%を占めています。
 
さらに、30才以下の年齢層が増加し続け
消費者の平均年齢も35才だったのが
25才に下がっています。
 
高級品ブランドの購入者は
1985年から1995年生まれの
中国ミレニアム世代が中心になっています。
 
 

都市別の購入者割合と今後!

 
都市別の購入者割合は
1位 北京  10%
2位 広東省 9%
3位 四川省 8.8%
4位 上海  8.5%
 
高級品消費者の100%が
「今後ネット購入の回数と
金額を増やす」と回答しています。
 
最近の中国の消費者は
海外の有名ブランドより
自分が好きなブランドに注目しています。
 
これは消費者一人一人が
個性的で希少性を求めているからです。
「ヴェトモン(VETEMENTS)」や
「シュプリーム(Supreme)」などがその例です。
 
 
 

有名ブランドの中国ECサイトへの参入!

 
中国の高級品オンライン市場が拡大する中で
有名ブランドの取り組み状況を紹介します。
 
 

ファーフェッチ(Farfetch)はJD.comと連携

 
世界中のデザイナーが手掛けた
アパレル衣料品を扱う
ファーフェッチ(Farfetch)は
同社において
米国に次いで2番目に大きな市場の中国に対し
香港と上海にオフィスを置き
万全のサービス体制を敷いています。
 
ファーフェッチは
オンライン市場での拡販をめざし
BtoC小売サイトのJD.comと連携をしました。
 
700を超える自社のネットワークを
JD.comのプラットフォームで販売することで
ファーフェッチの
認知度を高めることができます。
 
WeChatPay(微信支付)やAlipay(支付宝)の
決済サービスの利用も可能です。
 
サンローラン(Saint Laurent)は
北京、上海、香港にある現地店舗から
JD.comのファーフェッチプラットフォーム上で
最初に稼働するブランドになります。
 
 
 

無視するには大きすぎる中国市場

 

鈍化する高級品市場 ねらいは中国市場!

 
世界の高級品市場は
2020年までは年間2~4%の成長が
予測されていますが鈍化傾向にあります。
 
さらなる成長を目指すには
7,850億ドル(約85.5兆円)規模の
中国EC市場は見逃せません。
 
 

中国ECサイト出店の課題

 
しかし、自社が
独自に中国市場に参入するには
物流上の問題が発生します。
 
そこで、中国の巨大ECサイトの
アリババや
JD.comのサイトに参入する方法が
確実で安心な方法になります。
 
しかし、中国のECサイトには
偽造品やグレーマーケットが蔓延しており
高級ブランドは参入を躊躇していました。
 
しかし、高級ブランドにとって
中国EC市場参入の課題は
始めるべきかではなく
「どのようにするか!」でした。
 
 

高級品市場は海外から国内へ!

 
2017年の
「グローバル高級品市場レポート」によると
中国人の購買活動は
93%が海外で行われ
本国での購入は7%にすぎませんでした。
 
この場合の購買活動は
買物代購者が
海外で商品を購入し
注文者に届ける方法がとられ
中国で高級品を買うより
3割ほど安く入手できました。
 
中国政府は
このような不正購買を制限し
国内販売を増やすため
代購売買に対して取締りを強化してきました。
 
この結果、海外の高級品を購入してきた中国人は
国内のECサイトなどで
高級品を購入するようになりました。
 
 

ファーフェッチは配送サービスの上質化

 
アリババは5億5千万人
JD.comは2億2千万人の
アクティブユーザーを抱えています。
 
両ECサイトは
中国人ユーザーに販売するノウハウがあり
配送とサービスに対する
ユーザーの期待に応えてきました。
 
ファーフェッチは
JD.comとの連携で同日配送を保証し
ユーザーが期待する
上質な配送サービスを提供します。
 
さらに北京、上海と香港で
90分の配送保証を実現するため
他の国際都市で実証実験中です。
 
配送サービスの上質化と
高級ブランドのみを取り扱うことで
ユーザーに信頼されるシステムを構築し
高級ブランドに消費者を惹きつけようとしています。
 
 

アリババの取り組み

 
アリババが運営するTmall(天猫)は
高級品市場で成功しようと
積極的に活動しています。
 
高級ブランド専用のプラットフォーム
「ラグジュアリーパビリオン」では
高級品は
他のプレミアムブランドと共に表示されます。
 
この結果、偽造品が締め出されることになり
高級ブランドが
プラットフォーム上で
保護されることを保証しています。
 
 

自社独自で中国に進出するブランド

 
JD.comやTmallに頼らず
自社でECサイトに出店するブランドもあります。
 
これは、自社ブランドを
直接運営管理して全てを掌握するためで
ルイ・ヴィトンとグッチが代表格です。
 
この2社は
マーケティング、出荷、配送、支払いなど
中国でのオンライン業務を
自社の管轄内に置く計画です。
 
ルイ・ヴィトンは
中国12都市(北京、上海、重慶、
成都、広州、深圳、杭州、南京、
瀋陽、大連、ハルビン、武漢)への
配送を対象に展開しています。
 
グッチも
中国にオンラインサイトを立ち上げ
同様のサービスを実施しています。
 
 
 

まとめ

 
2017年になって
高級ブランドが
中国国内での拡販を目指し
ECサイトへの出店を加速しています。
 
これには、中国の巨大ECサイトの
JD.comやTmallに出店する企業と
独自に出店する企業があります。
 
7,850億ドル(約85.5兆円)規模の
中国EC市場は
高級ブランドにとって
魅力的で成長が期待できます。
 
中国のユーザーは
高級ブランドに対し
素早い配送と優れた顧客サービスによる
贅沢な体験を望んでいます。
 
ユーザーが期待する声に
有名ブランドが対応することが重要です。
 
 
 

ADKによる中国市場ウェブマーケティングサービスについて

 

ADKでは、中国市場における
ウェブマーケティングサービスを提供しております。
ご興味のある方は、
お問合せフォームよりお問い合わせ頂けると幸甚です。

   

・本記事は情報提供を目的として株式会社アサツーディ・ケイ
 (以下「弊社」といいます。)
 が作成した記事であり、特定の金融商品の推奨
 (有価証券の取得の勧誘)
 を目的とするものではありません。
・本記事は、弊社が信頼できると判断した情報等に
 基づいて作成されていますが、弊社がその正確性・完全性を
 保証するものではありません。
・本記事に記載された過去のデータは、将来の結果を示唆あるいは
 保証するものではありません。
・本記事に記載された見解は情報提供を
 目的とするものであり、いかなる投資助言を提供するものではなく、
 また個別銘柄の購入/売却/保有等を推奨するものでもありません。
・記載された見解は記事作成時点のものであり、
 将来予告なしに変更する場合があります。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

Global Marketing Laboの更新通知を受け取る

当サイトの記事を1週間に1通のペースで更新情報や新着記事情報をお届けします。
下記のフォームにメールアドレスを入力してください。

更新通知を受け取る

当サイトの記事を1週間に1通のペースで更新情報や新着記事情報をお届けします。
下記のフォームにメールアドレスを入力してください。

▲ページTOPに戻る