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国内の動きが活発化する医療インバウンド対策!


 

はじめに

 
海外から
人間ドックなどの健診や
病気治療を目的に訪日する患者を
積極的に受け入れる
医療インバウンドを活発化させる動きが
2015年頃から
日本全国に広がっています。
 
日本における
医療インバウンドの取組みについて
政府、病院、企業の状況を紹介します。
 
 
 

3種類の医療ツーリズム

 

医療ツーリズムとは

 
医療ツーリズムとは
「医療サービスを受けることを目的に
他の国へ行くこと」です。
 
医療ツーリズムの目的は
主に3種類に分類できます。
 
1.治療
2.健診
3.美容・健康増進
 
これらの違いは
「医療」の要素と「観光」の要素に
どれだけの重点を置いているかによります。
 
「治療」目的の場合は
医療への比重が大きく
観光の要素はほとんど含まれません。
 
具体的には
がん治療、心臓病治療、臓器移植など
高度な医療が挙げられます。
 
「健診」を目的とした場合は
人間ドックやPET検診などがあり
「美容・健康増進」の場合は
美容エステやスパ、森林療法、
海洋療法などが挙げられ
医療よりも観光の比重が大きくなっています。
 
 
 

医療インバウンド

 
「医療インバウンド」とは
医療ツーリズムを目的に入国する
外国人を受け入れることです。
 
医療ツーリズムで入国する外国人のために
国内での医療産業を発展させたり、
治療や検診などで
外貨を稼ぐことが「医療インバウンド」です。
 
 
 

アジアの医療インバウンドの状況

 

シンガポールは1993年から誘客

 
シンガポールは
1993年には
1万4千人の外国人患者を国内に誘客し
2000年には
15万人に拡大し
約215億円の収益を上げています。
 
その後2008年に
「Singapore Medicine」キャンペーンを展開し
医療インバウンド客を
中東諸国にも拡大する政策を実施しました。
 
その結果、2009年には
66万人の誘客に成功し
約1,160億円の収益を獲得しました。
 
 

タイ 2012年には253万人規模に

 
医療ツーリズム先進国のタイは
2002年に政府観光庁による「医療ハブ構想」
2003年には
「アジアの健康首都」を宣言しました。
 
2010年からは
国家プロジェクトとして4か年計画を推進し
外国人患者を受け入れてきました。
 
タイは
最先端医療も医療ツーリズムに含まれますが
多くは健康増進や美容整形
そして性転換手術が
大きな分野になっているのが特徴です。
 
2012年には
医療インバウンド受入れ数は
2005年の倍の253万人規模に達しています。
 
 

韓国 インバウンド客に24時間対応

 
韓国では
2009年から外国人患者の誘致が可能になり
外国人患者と家族に発給される
医療観光ビザを新設しました。
 
外国人に24時間対応する目的で
英語・日本語・中国語・ロシア語・アラビア語の
5か国語が通じる
メディカル・コールセンターを設立しました。
 
また、国際病院マーケティング専門家コースなど
外国人の医療に関するコースを大学に設けたり
政府機関や学術団体などでも提供され
2007年には8千人弱だった外国人患者数が
2009年には6万人に増加し
約42億円の収益を上げました。
 
 
 

日本の病院の現状

 
日本政府は
2011年から医療滞在ビザを発給しています。
このビザを取得すると
最長6か月の日本滞在が可能で
何度でも出入国可能な
数次ビザも取得できます(3年まで延長可)
 
日本で海外在住者を受け入れている
医療施設は
主なものだけで50施設ほどあります。
 
中でも千葉県鴨川市の亀田総合病院には
海外在住者専用の受け入れ窓口があり
他に先駆けて
日中国交正常化後の30年も前から
中国からの患者や検診者を受け入れてきました。
 
 
 

観光と医療のセット「医療インバウンド」

 

医療分野は成長戦略の柱

 
日本が目指す医療インバウンドは
医療と観光をセットにした「医療観光」や
日本が誇る
世界最先端の診療・治療を受けることなど
多岐にわたります。
 
医療分野は
日本政府の成長戦略の柱の一つです。
 
しかし、医療インバウンドには
外国人を受け入れる場合の言葉の問題など
課題が多い中、
医療立国に向けた
諸施策の実施が求められています。
 
 

地方自治体の取組み

 
「地方創生特区」で医療観光に
取組む自治体もあります。
 
秋田県仙北市では
温泉を活かし世界に向けた
「医療ツーリズム」の
一大拠点をめざしています。
 
その内容は
1.外国人も含めた、
温泉活用・湯治型の医療ツーリズム推進
2.食のトータルプラン(食農林観連携)の推進)
3.医療・観光拠点開発のための
公共施設・交通などの改革
 
 

民間企業の中国向け医療インバウンド

 
2017年12月22日
日本航空とJTBは
特色のある医療インバウンド商品の
第1弾の販売開始を発表しました。
 
医療インバウンド商品第1弾は
がん検診+往復航空券(ビジネスクラス)
に空港・ホテル・病院間の送迎が
セットになっています。
 
この商品の発売開始は
2018年1月10日としています。
 
商品の特典として
検診前日に注意事項や質問などを
専門通訳を通して行います。
 
また、中国人医師免許を持った
顧問医師が
検診結果報告書を翻訳し伝えてくれます。
 
 
 

まとめ

 
厚生労働省は
2017年10月30日
医療インバウンド政策の
基本方針を発表しました。
 
これまでは
2016年6月2日に閣議決定した
「外国人患者の受入れ体制が
整備された医療機関を
 2020年までに100箇所にする」
としていました。
 
しかし今回は
これまでの目標を前倒しする
「2017年度中の達成(100箇所)を
目指す」と変更し
大幅な計画の前進を発表しました。
 
政府が医療インバウンド受入れに
前向きな姿勢を示したことで
病院、地方自治体、企業の活動も
さらに活発化することが予想されます。
 
 
 

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