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誰も知らない中国のタンポン市場

2018.05.2
Category: 翻訳記事
執筆者/編集担当者: nakajima


 

はじめに

 
中国における生理用タンポン市場は
認知度の低さと
生理用品に対する無知や
タンポンに対する間違ったイメージから
利用者シェアは
ほとんどゼロに近い低水準です。
 
そんな中国の
生理用用品に関する実態や
今後の見通しなどを
紹介します。
 
 
 

中国人の無知が生むシェアの低さ

 

中国全土の利用者シェアは2%以下

 
欧米人で
世界中を飛び回っている人なら誰しも、
こんな経験をしたことがあるでしょう。
 
それは、中国のスーパーマーケットでは
袋詰めされた生理用ナプキンが
棚2つ分に所狭しと並んではいても、
個別包装されたタンポンは
目にしないという経験です。
 
中国全土の利用者シェアが
2%以下という
中国の生理用タンポン市場は、
全国展開には程遠い状況です。
 
これは、タンポンについて
ほとんど何も知らないことが
そのシェアの低さを
正当化しているのです。
 
 

オリンピック選手の発言に対する欧米と中国の違い

 
オリンピックの水泳選手、
傅園慧(Fu Yuanhui)が
生理時にもかかわらず
競技への参加を表明した際、
メディアへの反響は
中国と欧米の間で
かなり違っていたように感じます。
 
欧米人は、
彼女があえて
タブー視されている話題について
自分の考えを述べ、
女性の視点から
アプローチを取ったことを称賛しました。
 
しかし、これに対し
中国のネットユーザーたちは、
Weibo(微博)に載った情報を次々に流し、
生理中に
プールを赤く染めずに泳げるものかと
疑問視する声が大半でした。
 
 
 

生理に関する大きな無知

 

タンポンについての間違ったイメージ

 
中国の女性は
わずか2%しか
生理用タンポンを利用していません。
 
これに対し、欧米女性の70%以上が
これを日常的に利用しています。
 
このギャップは、
ヨーロッパと比較した
中国の人口密度や
最近の経済発展を考慮しても
相当な大きさです。
 
健康にとって有害な
タンポンの使い方に関する
間違ったイメージが
中国では巷に溢れています。
 
結婚前にセックスすることが
何らいかがわしい行為ではなくなってきている
中国の都市社会では、
確かに、タンポンを着けると
処女が失われるのではないかという懸念は
最早ありません。
 
しかし、若い中国の女性が
自分自身よく分かっていない体の部分に
異物を挿入したがらないことを含め、
成熟した10代の女性が
タンポンを使用することについての懸念は
依然残っています。 
 
 

素材透明性の欠如

 
2017年8月のドキュメンタリー番組
「タンポン―私たちの身近な敵」の放送以来、
こうした議論は
欧米では激しさを増しています。
 
番組の中では、
ダイオキシンや他の毒性物質、
例えば、タンポンの
組成物内に含まれる残留農薬
またはグリホサート(除草剤)の
存在が指摘されています。
 
真菌感染症や頭痛、片頭痛(これらの症状は
月経異常がその原因にもなっていますが)
を引き起こし、
大々的に報じられた
あの有名な
月経毒素性ショック症候群を恐れています。
 
このため多くのユーザーは、
カリフォルニア出身のモデル、
ローラ・ワッサーが
2012年にこの症候群に見舞われた後に
片足を切断されて以降、
タンポンの使用に懐疑的です。
 
これにより、嘆願書の提出は
何度かあったものの、
タンポンのメーカーが
製品の素材表示を
パッケージに義務付ける法律は現在もなく
活動家がこの透明性の欠如を
厳しく非難する結果となっています。
 
 
 

タンポンに関する否定的表現と戦う

 

素材の透明性を打ち出すことが必要

 
中国市場における成功を
確実なものにするには、
まずタンポンに関する誤った表現や
マイナスイメージを連想させる
あらゆるものと戦う必要があります。
 
とりわけ、この製品に含まれる
素材の
透明性の高さを打ち出すことが重要でしょう。
 
 

消費者の疑惑を払拭すること

 
中国の消費者は
自身の健康状態を
ますます意識するようになっています。
 
大都市の大気汚染から
頻発する粉ミルク事件などの
食品スキャンダルに至るまで、
さまざまな論争を受けた進歩的な意識が
ここ数年広がっているのです。
 
タンポンは現在のところ
信頼性のない製品とされており
その使用を支持することができる
科学的研究はほとんどありません。
 
つまり、何よりも
消費者の疑惑を招く製品なのです。
 
世間に広がった
偏見を打ち破ることが不可欠でしょう。
 
 

スポーツと関連付ける

 
一般に、タンポンを使用している女性には
自由な動きができるイメージがあり、
潜在的な中国の消費者にとっては、
規則によって代表される
物理的制約が
緩和される可能性が生まれます。
 
タンポンを女性の解放の媒介にすれば、
とりわけマーケティングイメージを
女性のスポーツと関連付けることで、
有利な解決策につながる場合があります。
 
スポーツは確かに、
消費者の頭の中では
病気と対極にある
健康や身体的抵抗と同じ意味です。
 
従って、こうした考え方は
身体への影響に
関連する懸念を和らげてくれます。
 
 
 

パンパースの例:コミュニケーションと情報のダブルマーケティング戦略

 

母親のニーズを満たすWEBサイト

 
消費者に
製品をうまく使う方法を
より明確に説明することで、
製品に関する情報が
教育的側面を得る場合もあります。
 
そのため、子供用おむつブランドの
パンパースは、
その分野の参考事例と言えるでしょう。
 
パンパースのWEBサイトは、
母親のニーズを満たすよう作られています。
 
その内容は
妊娠カレンダーや妊娠計算機、
ネームジェネレータープログラムを
無料で提供しています。
 
若い母親の質問に対する情報や
アドバイスを集めた
専用スペースもあります。
 
WEBサイトの内容は、
ホームページ上で直接収集された
最初の消費者データの1つである
幼児の年齢によって
調整されてさえいます。
 
同じようにして
ユーザーに、次の生理の
大体の時期を計算する
予定表を提供したり、
つらい生理に対してアドバイスしています。
 
月経周期の影響を説明することで、
ユーザーは、
ウェブサイト上で導入している
タンポンのブランドを
容易に想像できるかもしれません。
 
 

関連情報が簡単にアクセスできる

 
さらに、大多数のユーザーの
不安と無知を前にして、
ブランドは
自らのウェブサイトのタブを設けています。
 
これによりユーザーは
尿路感染症、毒性ショック、膀胱炎、
真菌症や月経困難症といった
様々な症状について知ることができます。
 
そして、このような症状を
明確に区別するための
考えられる治療法を収集するかもしれません。
 
同じ場所に集められた
簡単にアクセスできる情報は、
消費者を安心させ、
ブランドの信頼性は
もちろん人気をも高めてくれるでしょう。
 
 
 

まとめ

 
中国における
タンポン市場と
中国人の認識について紹介しましたが
1つだけ確かなことがあります。
 
それは、タンポン文化は
中国ではまだ道半ばだということです。
 
中国でタンポン市場を活性化させるには
マイナスイメージを払拭し
素材の透明性を高め
安全性をアピールすることが必要です。
 
企業は
パンパースの例を参考にして
女性消費者のニーズを満たした
WEBサイトを開設しましょう。
 
サイトで
素材や組成物の成分を明示し
安全性を強調して
消費者に安心して使ってもらうことが
第一だと考えられます。
 
 
 

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お問合せフォームよりお問い合わせ頂けると幸甚です。

   

参考記事はこちら
TAMPON MARKET IN CHINA

「この記事はmarketingtochina.comの許諾を得て編集/翻訳(抄訳)/執筆しています。」

 

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