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中国において馬術・乗馬マーケットが急速に拡大

2018.05.19
Category: 翻訳記事
執筆者/編集担当者: nakajima


 

はじめに

 

数千年前に始まった中国の馬術の歴史

 
中国における馬術の歴史は古く
数千年前に始まったとされています。
 
周王朝(紀元前1122年~紀元前256年)に
おいては、
貴族階層の若者が
習得しなければならない6つの技術の中に、
2輪馬車をマスターすることがありました。
 
ポロも唐の時代には
一つの競技として確立されていましたが、
その起源は
古代中央アジアにまでさかのぼります。
 
馬に乗った兵士の遺跡や、
ポロの彫刻や絵画も発見されていますし、
有名な秦の始皇帝時代の兵馬俑にも
多くの馬や2輪馬車が発見されています。
 
 

中国の馬は農耕や食用のイメージが強いが!

 
しかしながら、中国において
馬はモンゴル平原やチベットでの
祭りのイメージの方が強いものでした。
 
それは数世紀もの間、
乗馬や馬術といった
文化やスポーツ競技から
遠ざかっていたことにあります。
 
むしろ中国では、
農耕や食用の為といったものという
イメージの方が強かったのです。
 
モンゴルの中国侵攻の歴史があっても、
中国の干支には馬があるにもかかわらず
馬は国力のシンボルになりませんでした。
 
中国国内でも、
最近では登録された生産者が出始めました。
 
そこで生産されているのは、
在来種や荷馬などになります。
 
 
 

現代中国における馬術・乗馬マーケット

 

北京オリンピックで再認識された中国の馬術

 
2008年の北京オリンピックにおいて
香港で馬術競技が行われました。
 
そして、このことに刺激を受けて
中国の人々の間で
馬術がスポーツとして、
数世紀ぶりに
再認知されるようになりました。
 
北京オリンピックの馬術競技で
唯一の中国代表選手である
アレックス・フア・ティエン(華天)が
中国カラーの競技ウェアで登場した事で
新たな注目を集めたのです。
 
アレックス・フア・ティエンは、
現在の中国人選手として
ただ1人の5レベル(国際馬術連盟規定の
最高レベルの競技)の
国際競技に出場権を持つ選手です。
 
彼は
2010年には
レキシントン世界選手権、
2012年には
パリ・グッチ・マスターズに参戦しています。
 
 

2012年ころから中国の乗馬産業が発展した

 
中国馬産業協会のゼネラルマネージャー
Wang Jiyu氏は
2012年にパリ・ホースショーに招かれた時に
「中国でも、馬術をレジャーやスポーツとして
発展させていきたい」という
意向を表明しました。
 
その頃から
中国における乗馬産業が
都市部で非常に伸びてきています。
 
欧米諸国からの
技術教育的サポートもあります。
 
中国は今、
欧米から
全てを吸収し直している段階なのです。
 
 
 

中国「スポーツホース」産業の幕開け

 

500以上の乗馬クラブが存在する中国

 
中国と他国との関係性は
多くの面で
近年変化してきています。
 
乗馬についても以前は
経験のあるフランス人インストラクターを
中国に招いていましたが、
最近では
血統のよい馬を
輸入するようになってきています。
 
北京、上海、広州、深センといった
大都市に近いエリアに
乗馬場が設立されています。
 
中国馬術ウェブサイト(フランスにおける
フランス馬術連盟に相当する)によりますと、
中国国内で
500以上の乗馬クラブがあるとの事です。
 
 

世界中から優秀な馬を輸入する中国

 
国内の品種は
普通サイズの馬に比べて小さすぎる為、
中国では
それぞれの競技や志向に沿った
世界トップクラスの馬を
かなりの数、輸入しています。
 
例えばフランス乗用馬やハノーバー種、
ウエスタン用にクォーターホース、
ポロ用にクリオージョ、
長距離用にカザフスタンから
アハルテケを輸入するほどです。
 
他の血種も輸入されており、
ぺルシュロンやトロッターなどは、
中国での繁殖のために使われます。
 
しかし、中国は
このように、優秀な馬を海外から輸入して
自国で繁殖するだけではありません。
 
 

国内でホースフェアを開催する中国

 
中国では毎年、
自国でホースフェアを開催しています。
 
北京ホースフェアは
今年で12回目を迎え
2018年10月17日から
19日まで開催されます。
 
また、これ以外にも
2つの国際5 *クラス障害馬術競技が
開催されます。
 
2018年4月開催の
グローバルチャンピオンズツアー上海
(https://www.gcglobalchampions.com/)

2018年2月開催の
ロンジン・マスターズ香港です。
(https://longinesmasters.com/en/hong-kong/)
 
 
 

富・繁栄の象徴としての「馬」

 

中国で『馬』は富と豊かさ、社会的影響力の象徴

 
急速に伸びる経済成長を背景に、
西洋の文化の一つとして
乗馬も中国で認知を高めていますが、
そのほとんどが欧米諸国から
輸入された馬というのが現状です。
 
欧米から輸入されてきた馬たちは、
大型乗用車やブランド服と同様、
オーナーの社会的影響力や
富の象徴といった
位置づけになってきています。
 
中国人ビジネスマンは
この事を理解しており、
馬をマーケティングのツールとし、
富と豊かさ、社会的影響力の象徴して
活用されています。
 
2018年1月の
上海の地下鉄に掲示されたポスターは、
その典型的な例です。
 
ハリウッドのカウボーイが
緑の草原で
馬に乗っているイメージを使う事で
「デラックスな」乳製品として
打ち出しているのです。
 
自分たちの威信を目立たせるべく、
中国人消費者たちは
自分たちを
社会階層の高位置に属していると
見せるようになってきています。
 
同時に、ラグジュアリーな
馬具製品のブランドにとって、
中国は
非常に魅力的なマーケットになっています。
 
 
 

中国は乗馬大国に為りえるか!

 

乗馬に対する需要が多様化する中国

 
乗馬は中国ではまだ尚、
非常にコストがかかるため、
現状では
都市部からかなり離れたところでないと
乗る事がなかなかできません。
 
このため、社会的に
トップ階層の人たちだけが
楽しむものになっています。
 
スキ―と同様に、
乗馬愛好者も
ただ馬に乗るための乗馬を
続けているわけではありません。
 
乗馬の需要が多様化している中で
中国消費者は、
海外のように様々な乗り方や
種目に興味を持ち始めています。
 
 

乗馬は一人っ子の習い事として魅力的

 
乗馬のもつハイクラスなイメージは、
たった一人しかいない子どもに
勉強以外の
習い事をさせたいと考える親にとっては、
非常に魅力的です。
 
この結果、ポニークラブの設立だけでなく、
今までは輸入されてこなかった
シェトランドポニー等の需要が
このところ非常に高まって来ています。
 
しかしながら、一人っ子が
ケガをしないようにすることは、
常に大人の心配としてつきまといます。
 
 

可能性が広がる乗馬グッズ市場

 
従って、プロティクティブジャケットや
ヘルメットのメーカーは
子ども用スポーツウェアマーケットを
開拓出来得る大きなチャンスを持っています。
 
欧米の乗馬ウェアは
中国のドレスコードに
必ずしも合致しているわけではありません。
 
ヨーロッパでは
白い乗馬ズボンに
黒や紺のジャケットという
若干軍服のような組み合わせが
いまだに好まれています。
 
中国では赤が成功、緑が不信仰、
黒と白の組み合わせが死を意味します。
 
このことから
海外から入ってきた
乗馬ウェアの色合いは
中国人の趣向に合わせて
見直されるのではないかと思われます。
 
 
 

まとめ

 
北京オリンピックをきっかけに
中国における乗馬熱が再燃してきました。
 
今では
乗馬は富と豊かさの象徴とされていますが
中国人の乗馬に対する需要も多様化し
一人っ子の習い事としても期待が持てます。
 
ヘルメットや乗馬服など
乗馬に関するグッズの需要も
高まると予想されています。
 
熱い『乗馬』ブームに沸く中国において
乗馬マーケットは
今後も成長が見込まれる市場です。
 
ヨーロッパの専門知識や
経験への需要が非常に高まっていますし、
このようなマーケットでは、
起業家にとって選択肢が多く
迷いが生じてしまうほどです。
 
今後の動向と
中国人の趣向を把握して
ターゲットを定めるべきでしょう。
 
 
 

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参考記事はこちら
EQUESTRIAN MARKET IN CHINA: A FAST & FURIOUS DEVELOPMENT

「この記事はmarketingtochina.comの許諾を得て編集/翻訳(抄訳)/執筆しています。」

 

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