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中国人は自己啓発本がお好き

2018.07.15
Category: 翻訳記事
執筆者/編集担当者: nakajima

はじめに

 
上海の福州路にある外国語書店は、
自己啓発本を豊富に取り揃えています。
輸入書籍の値段は80元で、
上海の一般的な食費がその4分の1で済むことを
考えるとかなりの投資ですが、
まさに知識は金なりと言えます。
 
 
 

中国人が自己啓発する理由

 

1. 中国人は読んでスキルを習得する

 
中国人は知識に貪欲で、
リラックスするためではなく、
学ぶために読書します。
彼らは、仕事に役に立つ知識を得るため、
また、就職に役立つセールスポイントを
身につけるために読みます。
また、読書効果を2倍にするため、
読解力を鍛えるために英語の書籍を読みます。
 
アメリカ人起業家の書籍は
特に念入りにチェックされ、
NYタイムズベストセラーの
「GIVE&TAKE与える人こそ成功する時代
(アダム・グラント著)」や
「Tools of Titans
(ティモシー・フェリス著)などの本は
中国でもベストセラーになっています。
 
熱心な読者が、起業するヒントや
より稼ぐためのヒントを求めて読むのです。
弊社と付き合いのある書籍販売業者によると、
中国人女性には「Lean In
女性、仕事、リーダーへの意欲
(シェリル・サンドバーグ著)」が、
 
男性には
「Thank you for being late
(トーマス・フリードマン著)」や
「ファスト&スローあなたの意思は
どのように決まるか?
(ダニエル・カーネマン著)」などが
人気とのことです。
「ウィニング勝利の経営
(ジャック・ウェルチ著)」も並んでいました。
 
 

2. アメリカン・ドリームが中国人のゴール

 
アメリカのソフトパワーは、
中国社会に強い影響を与えています。
アメリカの由緒ある有名大学への入学は、
中国人の究極の夢と言うことができ、
財力のある家庭は、
子供をイギリスかアメリカに留学させます。
 
オックスフォードや、スタンフォード、
ハーバードといった大学は、
子供をいつかここで学ばせたいと
夢見る中国人旅行者が
訪れる観光名所でもあります。
 
しかしながら、英語社会で最高の学問を
受けるために必要な40,000ドルの受講料は、
決して容易に支払える金額ではないというのが現実です。
 
習近平国家主席の反腐敗運動を以ってしても、
中国人は仰々しく高価なものに
強く惹かれる傾向にあります。
アメリカは、エリートの象徴としての
ピカピカのアメ車、プール付きの別荘、
デザイナーブランド、ゴルフなどに代表され、
羨望の的なのです。
 
 

3. ドナルド・トランプの伝記も中国では売り上げ好調

 
アメリカのトランプ大統領と娘のイヴァンカの
イメージは中国では悪くなく、
彼らの伝記である「How to get rich」
「働く女性たち:成功のルールを書き換える」も
書店に陳列されています。
 
中国人が最重要視するのは、
プロとして成功しているかどうかです。
トランプ・ファミリーは、
アメリカン・ドリームの真の具現者として
名声と巨額の富を得たわけで、
まさに、中国で社会的な特権を得たい人たちが
憧れるロールモデルなのです。
 
野心ある中国人読者は、トランプの物議を
醸すような行動や過去のゴタゴタは
気にならないようで、
欧米では反トランプのデモなども
行われていますが、今やアメリカのトップとなったビジネスマンと
その娘は、企業を経営して成功し、
金持ちになったという結果を
重視しているのです。
 
 

4.中国社会の競争を理解する

 
競争の精神は、幼少の頃から植え付けられます。
百人ものクラスメートがいるクラスで
一歩抜きん出るためには、最高の成績を取り、
先生に気に入られなければならない、
そうすることが最高の大学に入るための鍵である。
そして、いい大学に入れば、
いい仕事が見つかる、と。
 
13億人の国民を有する国家においては、
競争は就職と結婚を筆頭に
あらゆる分野で熾烈です。
成功しなければならない必然性は、
隣人と絶えず比較して競争する文化由来で
あると言えます。
 
しかし、そのプレッシャーは計り知れず、
孝行の徳を実践し、家族を尊び、
もっともっと稼がなければならないのです。
このお金への執着により中国人は
商売上手になったとも言えますが、
自らが属する社会的グループの要望と
相入れなくなる可能性があるため、
「個」の実現はなかなか困難であると言えます。
 
 

5.脱落することの恐怖

 
自己啓発本が大ヒットする背景の根底には、
恐怖があります。
ヨーロッパ各国と同様に
若年層の晩婚化が進行し、
23歳で落ち着いてほしいと願う
親世代を嘆かせています。
 
この親と子供の世代間ギャップは、
中国が経験した急速な変革が影響しています。
現代の中国人の若者は、
結婚を急がせる家族からのプレッシャーと、
植え付けられた競争心に
押しつぶされそうになりながら、
勉学と仕事に打ち込んでいます。
 
アメリカ発の自己啓発本は、
「自らの仕事人生をまず優先させることは
正しく、成功するのに、また、やり直すのに
遅いということはない。」と
再確認させてくれる存在なのです。 
 
 

6.自らをより理解するために読む

 
本棚には、自らのパーソナリティを定義する
必要性を説いたものや、社会に対する疑問
(例えばマイケル・サンデル著の
「これからの正義の話をしよう
ーいまを生き延びるための哲学」)を
説いたものが並べられています。
 
「How to make small talk」や
「How to overcome shyness」
などのシリーズも置いてあります。
中国人の若者は、スマホのデートアプリなど
ネットに依存する傾向が顕著になっており、
社会的なスキルを磨けずにいるからです。
中国式の教育は、学生を一様に詰め込み式で
勉強させる傾向がありますが、
これは、後にアメリカの大学などで
勉強する場合にはハンディキャップとなります。
 
ロルフ・ドベリ著
「The art of thinking clearly」
ロッド・ジャドキンス著
「クリエイティブの処方箋
—行き詰まった時こそ効く発想のアイデア86」は、
個人の発想力を磨く必要性や、
自らの意見を擁護する議論の仕方を
習得する必要性を反映したものです。
 
 

7.中国で人気のその他の書籍

 
—デール・カーネギー著
「人を動かす」「リーダーになるために」
—スティーヴン・ピンカー著
「The sense of style」
—ブラッド・ストーン著
「ジェフ・ベゾス果てなき野望」
—アリババ創業者ジャック・マーや
BYDの王伝福氏など中国の富豪の伝記
ー「50 Successful Harvard application essays」
以上の書籍も人気です。
 
 
 

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参考記事はこちら
CHINESE READERS ARE PASSIONATE ABOUT SKILL BOOKS

「この記事はmarketingtochina.comの許諾を得て編集/翻訳(抄訳)/執筆しています。」

 

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