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越境EC:2018年の輸入拡大

2019.01.7
Category: 翻訳記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
輸入エキスポが閉幕したばかりなうえ、
毎年恒例のバーゲンセールイベント
「独身の日」の熱気も冷めやらぬ中、
越境ECはまだ朗報を次々にもたらしています。
 
 
 

政策サポートによって成長し続ける中国越境ECビジネス

 
中国の越境ECの過渡期政策の発表が
まもなく予定されており、業界および消費者から
高い関心が持たれている越境EC輸入小売商品の
品目一覧が公開されます。
今回、新たに63品目が追加され、電化製品や
小型家電、食品、ヘルスケア商品などにも
適用されるのです。
 
これにより、越境EC商品の範囲は
1,300品目にのぼり、現在の中国の消費者の
基本的な需要をカバーするものとなります。
 
11月21日に開催された
中国国務院常務会議では、
越境EC小売輸入監督管理政策の明確化と
適用拡大範囲の改善、2019年からの
「継続」「拡大」「上限引き上げ」の3つの
実質的なメリットを発表しました。
 
1月1日以降も現在の越境EC政策を継続させ、
対象都市も15都市から22都市に
拡大させます。
 
対象商品として新たに63品目が追加され、
1回の取引限度額は2,000元から
5,000元に、年間の取引上限も
1人当たり20,000元から26,000元に
引き上げられました。
 
中国の越境ECの過渡期政策は2016年と
2017年の二回延長されています。
今年の末に移行期限が迫る中、業界は
ずっと政策の方向性を注視してきました。
 
 

1. 越境ECの新政策

 
「新政策の最大のメリットは、
越境ECを定義し、一般貿易とは明確に
異なる規定となることです。」
 
商務省電子商取引研究所の張莉所長によると、
越境ECと一般貿易の輸入には
大きな違いがあり、例えば、越境ECの場合は
小ロットになり、原産地証明の提出など、
一般貿易に必要な諸条件を
満たすことが困難です。
 
よって、越境EC商品が個人向け商品として
包括的に管理を受けることは、業界にとって
紛れもなく大きなメリットになります。
 
張莉所長によると、新たな政策が決定するまで
静観していた企業もあるとのことです。
さらに、新政策では越境EC総合試験区が
35ヶ所に拡大となります。
 
また、取引限度額および年間上限額の引き上げは
消費者需要を満たすものとなり、
利便性の強化、消費の促進、さらには潜在的な
需要を刺激するものとなるでしょう。
 
「業界にとっては以前の政策より明らかに
良いものなので、我々は安心している」とは、
ある越境EC企業が国務院の
政策調整後に寄せたコメントです。
制度は比較的長期にわたるというのが
業界の予想です。
 
「現在、我々は政策の詳細文書、特に63品目の
リストの公開を待っている状態です。
判明次第、仕入れの準備を開始します。」
 
データによると、2017年の越境ECの
通関額は902億4千万元に達し、うち輸入品は
565億9千万元で120%の増加でした。
今年1月から10月までの輸入額は
672億元で、前年同期比で
53.7%増加しました。
 
中国国際商業会議所ドロイトチャイナリサーチ、
阿里研究院が発表した
「中国輸入消費市場調査報告」によると、
越境ECプラットフォームの成長により、
オンライン商品の売上数に対する輸入品の割合は
2014年の1.6%から2017年には
10.2%に増加しました。
 
 

2. 中国初の国際輸入エキスポ

 
最近閉幕した中国初の国際輸入エキスポでは、
アリババや京東集団(JDドットコム)、
唯品会(ビップショップ)、
網易コアラ(ネットイースコアラ)などの
取引高の多いEC企業の存在が
非常に高まっています。
 
これらの企業の発注力は強大で、
越境ECビジネスは中国の輸入拡大の重要な
販売チャネルになっています。
 
 
 

まとめ

 
中国国際電子商務センターの
Li Mingtao所長は、新政策は現在の
中国の輸入拡大と市場開放の戦略的志向を
反映したものであり、中国の開放拡大の
大きな流れと越境ビジネスをさらに
サポートすることを業界に伝えるものだと
述べています。
 
新業態の電子商取引は増大する国内消費の
需要を満たし急成長しています。
「制度導入により業界がさらに自信を深め、
越境ECへの投資につながることが
期待されています。
そして、EC業界の成長は
新たなビジネスチャンスを
呼び込むことでしょう。」
 
今年から中国は輸入品に対する関税を
繰り返し引き下げてきました。
最近では11月1日に、工業製品や
消費財にあたる1,585品目の関税を下げ、
平均税率は10.5%から7.8%に引き下がり、
約26%低くなりました。
この優遇政策により、越境EC業界は
さらに発展していくでしょう。
 
中国国際貿易促進委員会傘下の国際貿易調査局
Zhao Ping局長によると、
最近では中国の経済状況に新たな変化が
見られるといいます。
特に第19回全人代以降、中国は「一帯一路」の
実現をもくろんでいます。
 
このような戦略的思考に基づき、
特に2017年から2018年にかけて中国は
国際的な市場開放のために多くの調整を行い、
積極的な輸入拡大を公表し、
数回にわたる輸入品の関税引き下げのような
推進策を導入してきました。
 
例えば、抗ガン剤の輸入にゼロ関税が
適用されるほか、自動車部品の関税も大幅に
引き下げられています。
関税の引き下げだけでなく、
輸入障壁も軽減されており、輸入の許可や
輸入制限の適用基準が緩和されています。
 
つまり、中国は輸入を肯定的に推奨しており、
新たな貿易形態の越境ECは政策導入の
重要なスタート地点であり、輸入拡大に重要な
チャネルだということを表しています。
 
 
 

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参考記事はこちら
CROSSBORDER E-COMMERCE IN CHINA: IMPORT EXPANSION PRODUCTS 2018

「この記事はmarketingtochina.comの許諾を得て編集/翻訳(抄訳)/執筆しています。」

 

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