グローバルマーケティング(テクノロジー&広告)のニュースに特化したニュースサービスサイト(βversion)


自動車ブランドの最良のマーケティング戦略 -後半-

 

はじめに

 
以下は、中国人ユーザーに有効な
デジタルマーケティング戦略で、
彼らの消費行動や消費パターンを
研究したものです。
 
 
 

中国自動車市場で自社ブランド拡販の為のデジタルマーケティング戦略

 

1. オンライン評価

 
中国では、ブランドの評判は製品を
購入する上で重要です。
中国人消費者は海外の消費者に比べ、
ブランドや製品を徹底的にリサーチします。
 
マッキンゼーの調べによると、
“中国人消費者は、平均して10回から12回
オンラインとオフライン
(検索エンジン、生産拠点、実店舗など)を
訪問し、自動車購入者の場合、購入前に
40時間をオンラインに費やすそうです。
 
 

2. ソーシャルメディア

 
中国人消費者は、他人のレビューや口コミにより
購入を決定することが多く、
オンラインでブランドや製品に関する他の
消費者の意見をチェックします。
 
彼らは、他人によるレビューをブランドの
ウェブサイトに掲載された情報以上に
信頼します。
 
レビューの大半は、ブランドの
公式ウェブサイトかソーシャルアカウントで
読まれ、否定的なレビューやコメントは
ブランドの評価を容易に崩壊できます。
よって、オンライン評価の管理は、
中国のデジタルマーケティング戦略に重要です。
 
 

3. インフルエンサーのレビュー:キーオピニオンリーダー(KOL)が作るトレンド

 
KOLは、信頼できる情報筋から製品情報を
得る手法で、中国では、多数のフォロワーを
持つインフルエンサーは、消費者の
購入プロセスに大きな役割を果たします。
 
KOL/インフルエンサーは、ブランドが
採用し、ブランドを代表する存在であり、
ブランドの価値に共鳴する人物を採用するのが
極めて重要です。
 
KOLによる製品レビューやユーザーコメントを
チェックし、ユーザーによるフィードバックや
問い合わせは念入りにモニターする必要が
あります。
 
インフルエンサーは
カスタマーサービスではなく、
自動車について専門的な知識を
持つエキスパートを別に採用することが
重要です。
 
 

4. ブランド認知

 
ブランド露出またはブランド認知は、
ブランドの知名度を指します。
中国では、ブランド露出は、WeChat、
ウェイボー、QQなどの
ソーシャルメディアウェブサイトで
おこなわれます。
 
有望顧客は、販売代理店や
オートショーなどに行く前にスマホで
リサーチをします。
国際的な自動車レビューサイトの
Cars.comによると、5人に4人が
スマホで自動車をリサーチするとのことです。
 
 

5. 潜在顧客への説明を増やす

 
中国人消費者は、ブランドの背後にある価値や
ライフスタイルにより関心を
寄せるようになっています。
消費者を顧客へと導くためには、
顧客が共感できるブランド価値の露出を
増やすことが重要です。
 
ブランドは露出を増やすため、価値や信念を
伝えるためのショートビデオを
作成していますが、
オリジナルかつ一貫性が重要になります。
 
 

6. 人口区分をターゲットとする

 
中国人消費者はパーソナルなサービスを
求めており、ニッチマーケティングを
導入する必要があります。
例えば、テンセントは、
下層都市におけるSUV消費者の詳細な
プロフィール表を開発し、
第一、第二都市の消費者と比較しました。
 
10万人以上のSUV購入者や潜在顧客の情報を
獲得し、また、テンセントの
生態系におけるデジタル行動データや
ソーシャルネットワーク行動を
観察することにより、同社は、
ターゲットとする商業/住エリアの
リストを開発し、消費者の音楽やゲーム、
スポーツ、旅行、
ソーシャルメディアエンゲージメントなどの
嗜好を都市別に特定しました。
 
これらの情報を活用することにより、
某自動車製造業者はROIを30%も
改善させることができました。
 
 

7. リターゲティング:ブランドとの接点を最大化

 
マーケティングキャンペーンは、
各種のソーシャルメディアプラットフォームで
顧客をターゲットにすべきです。
 
中国のデジタル生態系は細分化しており、
ウェイボーや WeChat、バイドゥ、
タオバオなどの主要プラットフォームは大量の
ユーザー数を誇ります。プラットフォームは
機能毎に細分化されているか、または、
特定分野の関心コミュニティに対応しています。
 
 

8. ソーシャルメディアマーケティング:コミュニティ作成

 
ブランドの露出を増やすには、効果的な
ソーシャルメディア
マーケティングプラットフォームの活用が
推奨されます。
 
ブランドは、中国人消費者にアピールする面白く
共有可能な中国語のコンテンツを作成する必要が
あります。
より詳細に顧客マイクロセグメントが
定義できる高度な分析を導入するなどの
マーケティング技法は効果的で、
彼らの嗜好を特定し、
カスタマイズした提案が可能です。
 
 

9. カーアプリ

 
中国人消費者の間では車載コネクティビティへの
需要が高まり、中国のテック大手バイドゥや
アリババ、テンセントは、
アプリ開発により対応しています。
 
上海に拠点のある
アリババ合弁ベンチャーSAICは、
タッチスクリーンやGPS地図など、
通常スマホに搭載される機能のあるOS を
開発しました。
 
アリババの独自OSであるYunOSは、
Roewe RX5 SUVに
搭載されています。
 
 

10. 新世代のディスプレイ広告

 
革新的な中国のデジタル広告市場は、
米国に続き世界第二の市場です。
iResearchによると、2016年の
中国のオンライン広告は
2,090億元(304億米ドル)に達し、
今後数年は安定的な成長が続くと
見られています。
 
ディスプレイ広告は単なる広告ではなく、
ブランドは、オンラインキャンペーンの
一環として新世代のディスプレイ広告を導入し、
露出とフォロワーを増やしながら、
インセンティブ提供によりユーザーの
インタクラションと参加を促す必要があります。
 
 

11. エンゲージメントが決定打

中国の極めてコネクテッドな環境においては、
自動車業界では顧客エンゲージメントが
最優先項目で、自動車ブランドが
設計するインタラクティブアプリにより
実行できます。
 
中国人顧客は、一対一の対話や状況的な
エンゲージメントなどによる個人的な体験を
求めます。
また、顧客の考え方や意図を理解するため、
瞬時のデータ抽出が可能なモバイル戦略が
必要です。
 
 

12. ゲーム戦略

 
モバイルゲーミングは、
顧客をエンゲージする上で有益です。
中国人顧客は、モバイル機器でゲームをするのを
好みます。
某有名な自動車ブランドは、
広州オートショー向けにモバイルゲーム
”ドラゴンボール“を搭載したアプリを
ローンチしました。
 
訪問客は、展示会入場と同時に
ゲオフェンシングによりモバイル機器で情報が
入手できます。
ユーザーは各自動車を”追跡“
(自動車に接近すると瞬時にビーコンが登録)
し、ドラゴンボールを獲得します。
 
ドラゴンボールを5つ集めると、
ユーザーは賞金獲得のレベルに昇格できます。
その後、アプリはサングラスの商品引換券を
作成し、ユーザーは展示会場で商品と
引き換えることができます。
 
 

13. 口コミマーケティング

 
中国の自動車業界での口コミの形成は、
人口の相当数へのアプローチには
極めて重要です。
口コミの形成には、まずターゲットとする市場を
選択し、ターゲット顧客向けの
エンゲージングコンテンツを設計する必要が
あります。
 
自動車製造企業は
オンライン/オフラインメディアを
融合した戦略を練り、口コミを形成します。
 
 

14. ソーシャルメディアではエンゲージメントが鍵

中国のソーシャルメディアユーザーは非常に
アクティブで、各投稿に回答を期待します。
企業は、個人の効果的な
エンゲージメントのため、ブランドの
アイデンティティや価値を伝える新たなモデルと
プロセスを開発する必要があります。
 
ソーシャルメディアでの回答は、
消費者の懸念に応える必要があり、
否定的な口コミが拡散しないようにすべきです。
中国におけるソーシャルメディアでの
顧客エンゲージメントは、
ブランドを作るか滅ぼすかの力を持っています。
 
 

15. ECの出現

 
ECは、中国の自動車市場の伝統的な
販売プロセスを弱体化しています。
他の諸国では、消費者は今も自動車購入に
従来型の店舗を訪れますが、
昨年は2,800万台を売り上げた世界最大の
自動車市場(中国)の消費者は、
オンラインでの購入が増えています。
 
よって、ブランドは仮装ショールームを開設し、
新モデルのプロモーションにECサイトと
提携し、伝統的な販売代理店への投資を
見直すなどの対応をしています。
 
コンサルタント企業の
フロスト&サリバンによると、2016年に
オンラインで売れた自動車は100万台で、
150億ドルに上りました。
 
EC最大手アリババが年に一度仕掛ける
11月11日(“独身の日”)の
爆買いの日には、タオバオおよび
Tモールで10万台が売れました。
 
 

16. 自動車販売代理店の採用戦略

 
海外企業が中国市場への参入を試みる場合、
現地企業との合弁設立が一般的です。
中国で成功するには、強力な国営企業との
提携が推奨されます。
 
例えば、フォルクスワーゲンは、
Shanghai Automobile
Industrial
Corporation(SAIC)と
合弁企業を設立しています。
 
同社の燃料不正問題の後も、中国人消費者は
今も同ブランドを信じていますが、
このブランドロイヤリティは、
アウディなどのブランドが中国の政府組織の
多くにより購入されているためです。
 
政府役人が購入するブランドは政府の規制を
満たしており、中国人消費者に信頼されます。
このように信頼性ある現地ブランドとの
提携により、海外ブランドは、中国の
検索エンジンで存在感を高めることが
可能になります。
 
 
 

ADKによる中国市場ウェブマーケティングサービスについて

 

ADKでは、中国市場における
ウェブマーケティングサービスを提供しております。
ご興味のある方は、
お問合せフォームよりお問い合わせ頂けると幸甚です。

   

参考記事はこちら
AUTOMOTIVE IN CHINA : BEST MARKETING STRATEGIES AT THE DIGITAL AGE

「この記事はmarketingtochina.comの許諾を得て編集/翻訳(抄訳)/執筆しています。」

 

・本記事は情報提供を目的として株式会社アサツーディ・ケイ
 (以下「弊社」といいます。)
 が作成した記事であり、特定の金融商品の推奨
 (有価証券の取得の勧誘)
 を目的とするものではありません。
・本記事は、弊社が信頼できると判断した情報等に
 基づいて作成されていますが、弊社がその正確性・完全性を
 保証するものではありません。
・本記事に記載された過去のデータは、将来の結果を示唆あるいは
 保証するものではありません。
・本記事に記載された見解は情報提供を
 目的とするものであり、いかなる投資助言を提供するものではなく、
 また個別銘柄の購入/売却/保有等を推奨するものでもありません。
・記載された見解は記事作成時点のものであり、
 将来予告なしに変更する場合があります。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

Global Marketing Laboの更新通知を受け取る

当サイトの記事を1週間に1通のペースで更新情報や新着記事情報をお届けします。
下記のフォームにメールアドレスを入力してください。

更新通知を受け取る

当サイトの記事を1週間に1通のペースで更新情報や新着記事情報をお届けします。
下記のフォームにメールアドレスを入力してください。

▲ページTOPに戻る