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中国の越境Eコマースはどうなる?アマゾンとコアラ、次の1手に注目

2019.02.27
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
中国ネットは、このところ越境Eコマース
(以下越境EC)のニュースでにぎわいを
見せています。
おなじみアリババや京東だけでなく、
アマゾン(亜馬遜)や、日本ではゲームで
知られるネットイース(網易)の名が
頻出しています。
 
電子商務法の影響により、
正規の越境EC業者たちは、
勢い付いているようです。
越境ECのシェアは、
国内ネット通販市場シェアとは
かなり異なります。
 
最新の情報を基に、今年の中国越境EC業界を
占ってみましょう。
 
 
 

中国越境EC業界のアマゾンとコアラ

 

1. 国内EC市場とは異なるシェア

 
2018年第四四半期、
越境Eコマース(B2C)のシェアは、
以下のようになっています。
 
天猫国際(アリババ)31.7%、
網易考垃24.5%、
海囤全球(京東)11.5%、
唯品国際9.7%、
亜馬遜海外購(アマゾン)6.0%、
小紅書3.7%、蘇寧国際2.9%、
聚美極速免税店1.5%、豊趣海淘0.8%、
その他7.7%。
 
国内ネット通販大手の越境EC部門が、
上位にならびます。
この中では、網易考垃、亜馬遜海外購、
小紅書が特色を持っています。
いずれも国内市場より、越境ECで存在感を
放っているからです。
 
以下、網易とアマゾンの分析を中心に、
展望してみます。
 
 

2. ネットイースコアラ

 
ネットイースコアラ(網易考垃)は、
ネットイース(網易)の
越境Eコマース部門です。
2015年1月に事業をスタートし、
米国、ドイツ、イタリア、日本、韓国、
オーストラリア、香港、台湾に現地法人または
事務所を所持しています。
 
経営理念は、100%本物商品を直接自社で
買い付け、低価格で提供することです。
「B2C商品類電子商務認証交易服務認証証書」
を越境Eコマース業者として、
初めて取得しています。
近年は商品のグレードアップに努め、国内最高の
越境Eコマースの1つと評価されています。
 
親会社のネットイースは1997年に創業し、
当初はフリーメールサービスで名を挙げました。
163. comというドメインは有名です。
現在の事業は、ポータルサイト、ゲーム、音楽、
教育などへ多角化しました。
 
しかし、売上の73.3%(2016年)を
ゲームが占め、一極集中し過ぎています。
コアラの成功の要因は、もう1つの柱
が欲しい親会社の積極サポートでした。
一方国内市場では、2011年から
やはり高グレードの「網易厳選」を
運営していました。
 
そして2018年6月、コアラと厳選を両輪に、
国内総合ネット通販市場への“進軍”を
発表しています。
 
2018年第四四半期の通販事業決算をみると、
売上43.5%増、利益は64.8%増と
勢いが付いているようです。
 
 

3. アマゾン中国(亜馬遜)

 
アマゾンは2004年に
中国市場へ進出しました。
今年で15周年です。
試行錯誤の物語は別の機会に譲り、
現在に飛びましょう。
 
2014年10月、アマゾンは、米国、ドイツ、
フランス、イタリアと直通の「亜馬遜海外購」の
サービスを開始しました。
海外ブランドの輸入戦略を強化したのです。
 
もう一つ、アマゾン海外版への出店サービス
「全球開店
(amazon global
selling)」も開始します。
全球開店は、アリババのおひざ元、杭州市に
サプライヤーを集め、大々的な商談会を
催しました。越境ECへ舵を切ったのです。
 
2018年、アマゾンのネット通販シェアは、
各メディアとも1%以下と報じています。
一方B2C越境ECでは、
6.0%に上昇してきました。
当然世界ナンバーワン企業の、
次の一手に注目が集まります。
 
 

4. アマゾンとコアラが一緒になる?

 
ところが2月末、この両者が統合するのでは?
という観測記事が出回りました。
アマゾン中国は、昨年8月から、
業者へ出品管理サービスFBA
(フルフィルメントby Amazon)の
新規受け入れを中止しています。
 
また15カ所あった中国拠点は、上海と、寧波、
香港の保税倉庫だけになっています。
どうもシェアを奪還する体制には見えません。
 
ともに高いグレードの商品開発を目指す、
コアラとアマゾン中国の親和性は高そうです。
もし一緒になれば、越境EC(B2C)の
シェアは30%へ上昇し、天猫国際と肩を並べ、
これは一大事です。
 
コアラは、アマゾンの世界的な
インフラを生かし、国内市場へ切り込む。
一方アマゾンは、失敗を続けた中国市場で
一矢報いることができ、
提携の相乗効果は十分上がりそうに見えます。
 
どうなるにせよアマゾンとコアラは、
今年の越境EC界の台風の目といって
間違いなさそうです。
 
 
参照
http://tech.ifeng.com/a/20190221/45314631_0.shtml
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1614464451627579931&wfr=spider&for=pc
 
 
 

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