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最新のインバウンド消費情勢、中国人を呼び込むカギは投稿アプリ?

2019.02.27
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
700万人が出国したという。
今年の春節休暇が終わりました。
中国人訪日客の傾向は、
リピーターによる「自由行」が
ますますマニアックとなり、
モノからコト消費への移行も、
より鮮明になったようです。
 
各地スキー場の賑わいは、
その象徴といえるでしょう。
春節訪日客の行動を分析し、
今後のインバウンド対策を考えていきましょう。
 
 
 

今後のインバウンド対策

 

1. シェアは減少傾向

 
2月下旬、2019年1月の百貨店売上が
発表されました。
前年同月比2.9%のマイナス、
インバウンド消費(免税売上)は
7.7%マイナスの92.3%でした。
 
インバウンドの減少は26ヵ月ぶりのことです。
ただし購買客数は、かろうじて100%を
維持しました。
平均単価が落ちているのです。
 
また、観光庁の「訪日外国人消費動向調査」
2018年10~12月期の一次速報も
発表されています。
それによると消費額は1兆1605億円、
そのうち中国人は3661億円、
シェアは31%でした。
 
西日本豪雨、台風21号による関空連絡橋の
損傷、北海道胆振東部地震などの自然災害に
見舞われた7~9月期は、1兆1004億円、
中国人は4130億円、シェアは
37.5%ありました。
 
さらにその1年前、2017年7~9月は
5443億円、シェアは
44.1%もありました。
中国人のシェアは減少傾向を続け、
代購を取り締まる「電子商務法」の正式施行が
決まった2018年9月以降は、
それに拍車がかかってきたのです。
 
春節休暇を含む2月の
百貨店インバウンド売上も、
同様の傾向を示すと思われます。
 
 

2. 90后、独身女性の「日本自由行」

 
今後のインバウンド消費は
どうなるのでしょうか。
浙江省・嘉興市の90后、
独身女性銀行員Tさんの「日本自由行」から、
ヒントを探ってみましょう。
 
5泊6日の一人旅です。
日本は3年前に続いて2回目、
英語は水準以上ですが、
日本語はほとんどわかりません。
 
2月4日、上海浦東国際空港から
中部国際空港着。
夜、有名うなぎ店「蓬莱屋」にて、ひつまぶし。
名古屋泊。
 
5日、午前中、名古屋テレビ塔観光。
地下鉄の女性専用車両に感動。
午后は名古屋から下呂温泉・望川館へ。
着物姿で温泉宿の日本料理を楽しむ。
下呂温泉泊。
 
6日、下呂温泉から高山へ移動、
高山の宮川朝市にギリギリ間に合う。
飛騨牛と日本茶、白酒を味わう。
夜、名古屋へ。
 
7日、「コメダ珈琲」で名古屋の喫茶文化
(モーニングサービス)を味わう。
熱田神宮観光、有名ケーキ店「バーブス」で
ケーキを購入、夜はインド料理店
「ナマステ」で食事。
(TV番組「ぐっさん家」で紹介された店)
名古屋泊。
 
8日、日帰りバスツアー
(郡上八幡―みほろダム―白川郷)に参加。
名古屋泊。
 
9日、午前、ポーラ化粧品で人気の
石膏フェイシャルエステを味わう。
午后、帰国の途に。
 
実にディ―プな体験を尽くしていますが、
これらをすべて事前に調査し、
綿密な計画を立てているのは驚きです。
そして爆買いは、目的に入っていません。
 
 

3. 完璧な情報ネットワーク

 
2回目にして京都・大阪、東京を避けていて、
ここですでに“渋い”ともいえます。
なぜ彼女は、日本人顔負けの行動を
取れるのでしょうか。
それは完璧な情報網が機能しているからです。
 
ネット上に“名古屋攻略法”があふれています。
まず旅行情報サイトです。
「馬蜂窩」「楽活旅行」「携程」等には、
味噌カツ、味噌煮込みうどん、ひつまぶし、
きしめん、手羽先などの名古屋メシと代表店が
紹介されています。
 
次は「小紅書」で裏を取ります。
これは今、大人気の口コミと越境ECの
複合アプリです。
 
競争の激しい中国の
コミュニケーションアプリ界で、
独自の地歩を築きました。
実際の体験が多数投稿され、
生きた情報の宝庫として、
とくに90后と女性から高い支持を
受けています。
 
最後にSNSウィ―チャットの知人、
友人の中から情報を収集して、
総仕上げをします。
 
 

4. 投稿サイトがカギ?

 
高山市はインバウンドで大成功を収めた街です。
宮川朝市の買物客は80%が外国人、
高山温泉は外国人に人気の温泉第4位に
入りました。
 
ちなみにこのランキング1位は、
秋田県・乳頭温泉です。
いずれの温泉も日本人のランキングでは、
トップ10に入りません。
 
高い評価は、いずれもインターネットの
力でしょう。
それも企業アカウントによる宣伝ではなく、
投稿型アプリの力によるものです。
小紅書はその典型です。
 
また今話題のTik Tokもその1つです。
まもなく日本企業に対し、
Tik Tokの企業アカウントを取得し、
運用を代行するサービスが始まります。
Tik Tokは、中国では個人の
投稿だけでなく、企業や政府機関に
幅広く利用されているのです。
 
 
 

まとめ

 
インバウンド消費の拡大を目指すには、
こうしたコミュニケーションアプリの最新動向に
注意しなければなりません。
そしてモノにせよコトにせよ、
投稿に値するイメージ作りが大切です。
インパクトのある商品の情景を創造しましょう。
 
 
参照
http://www.lh-lx.cn/city/detail?id=172
https://www.xiaohongshu.com/
 
 
 

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