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OMOが中国の物流を変える。無人物流の進展

2019.03.5
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
中国の無人物流は、幹線物流、港湾内、鉱山内、
クローズドサーキット内など、
さまざまな分野で研究が進んでいます。
OMOを目指す、菜鳥(アリババ系)、
京東と美団(いずれもテンセント系)は、
“最後の1キロ配送”を中心課題に研究開発に
取り組んでいます。
 
以下、菜鳥と京東の最新設備を
概観していきましょう。
 
 
 

中国の無人物流最新設備

 

1. 菜鳥網絡

 
菜鳥ET物流実験室は昨年5月、
“駝峰(ラクダのこぶ)計画”を発表しました。
2022年までに無人設備を
10万台導入する内容です。
スマート物流システムと、無人車を
両立させた世界初の実験場を完成させました。
 
(無人車)
 
レーザーレーダーを装備した無人車が
低速(時速15キロ)配送を行います。
周囲に人や車を検知した際は、
自動的に10キロ以下まで減速します。
制動距離は0.3~0.5メートルです。
 
また配送とは別のAIを搭載することにより、
自動集荷車や、移動コーヒー販売車なども
イメージしています。
 
(無人機)
 
次はは無人機(ドローン)です。
すでにグループ会社の餓了蘑では、
中国初のドローン航路を開設し、
フードデリバリーを行っています。
次は荷物の宅配に、
システムの成否がかかります。
初期の想定使用パターンは、
 
1 中長距離用途の大型ドローンを飛ばし、
時間を短縮する。
2 地震、火災など災害時の物資輸送。
3 島嶼や海礁環境への物資郵送。
 
の3つです。
ドローンは積載量、採算性など課題は多く、
目標の国内24時間以内物流網にとって、
最後の1ピースかもしれません。
 
(無人倉庫と未来園区)
 
すでに広東、浙江、湖北、
天津において無人倉庫が稼働しています。
従来のAGV
(Automated guided
vehicle)無人搬送車誘導システムでは、
すでに極限に達していて、新しいシステムへの
イノベーションを目指しています。
 
これらの無人設備は連動して、将来は
“未来園区”に集約されます。
未来園区では、映像を捕捉して、
計算と分析を行い、
スマート配送車の最適稼働を目指します。
監視業務もAIが
従業員に代わり24時間体制で行います。
 
 

2. 京東

 
(無人配送ステーション)
 
京東は昨年6月、自主開発した世界初の
無人配送中継ステーションを稼働させました。
ドローンが屋上で荷物を手離すと、
ステーション内の自動倉庫システムに降ります。
入庫、包装、ピッキング、配送車への荷積みは、
すべて自動で行います。
 
同時にこのステーションは、
宅配便受取りロッカーと
発送窓口も兼ねています。
発送の際は“発貨箱”へ載せると自動でサイズと
重量を計ってくれます。
 
このステーションには、28のロッカー、
1つの発貨箱、1台の無人配送車と充電設備を
備えています。
 
(無人車)
 
京東は2017年6月から、
北京の中国人民大学構内において、
無人配送車による配送実験を始めました。
ただし学生の歩行速度より遅くせざるをえず、
10件の配達で5~6時間かかります。
 
ただし集荷もできるため、
双方向からの評価が必要です。
現在試験区は、北京海淀区の
指定地域一帯に拡がり、
コミュニティの配送を担うようになりました。
 
また京東は2018年6月、無人配送機器の
量産を宣言しています。
同時に無人配送車の統括本部は、
湖南省・長沙に決まりました。
その他、北京、上海、広州、貴陽、武漢、
西安など全国20都市で運用する予定です。
 
(無人機)
 
京東は、通常ドローンより大型の無人機で、
テストを行っています。
積載量1トン、航続距離1000キロの
“大型原生貨運送無人機”で、
中国民航局西北地区管理局から
陜西省全域における無人機物流の営業許可を
取得しています。
 
さらに江蘇省、青海省、海南省、
広東省へ活動範囲を広げる予定です。
 
(無人倉庫)
 
京東は2017年11月「亜州1号」と
名付けた全自動物流倉庫を上海に開設しました。
入庫、保管、包装、出庫、全過程をスマート化、
無人化しました。
 
面積4万平方メートル、1日の
処理個数20万個、営業倉庫としての効率は、
従来型の10倍ということです。
北京、広州、西安、成都、瀋陽、
武漢にも建設し、全土をカバーする計画です。
 
 

3. 未来の物流は中国から

 
これら施設のすべてを、
額面通りに受け取ることはできません。
物流には、実際にやってみないことには
わからないケースが山ほどあるからです。
改良には時間がかかるでしょう。
採算性もそのわからないことの1つです。
 
それでも菜鳥と京東は、莫大な資金を投じ、
研究開発を続けています。
熾烈なスマート物流システムの覇権争いです。
日本では聞かない話ばかりです。
無人配送車の行きかう、近未来の物流は、
日本ではなく、中国から先に実現するのは、
間違いなさそうです。
 
 
参照
http://baijiahao.baidu.com/s?id=1604947901322447649&wfr=spider&for=pc
http://wemedia.ifeng.com/63173981/wemedia.shtml
http://baijiahao.baidu.com/s?id=1587949189053584914&wfr=spider&for=pc
 
 
 

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