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中国版Airbnb「途家」て何?黒字化目前、日本と東南アジアを強化。

2019.03.12
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
中国では、シェアエコノミーの
急速な発展とともに、
民泊文化も少しずつ育ってきました。
その担い手は、2015年8月、
中国に進出したAirbnb(愛彼迎)と、
2011年設立の「途家」です。
 
 
 

中国の民泊業界

 
その途家は業績好調で、
初の黒字を計上する可能性が出てきました。
中国の民泊業界はどうなっているのでしょうか。
分析してみましょう。
 
 

1. 知名度はAirbnb

 
昨年の春節休暇、家族と一緒に
訪日した中国人は、よく民泊を利用しました。
SNSにアップされた内容を見ると、
概ね好評で、楽しんでいるようでした。
 
しかし、今年の春節休暇は、
スキーなど体験型が主流となり、
民泊は話題になっていません。
これは日本国内の事情によっています。
 
それは2018年6月施行の住宅宿泊事業法
(民泊新法)です。
同年2月春節のころ、Airbnbの
日本国内物件数は6万2000件と
ピークに達していました。
 
それが同法を機に2万件以下まで激減します。
そして今年の2月には、
4万1000件にまで回復してきました。
したがって、今後は中国人の利用も
回復すると思われます
 
民泊新法以前、中国人を日本の
民泊へ導いたのは、Airbnbでした。
中国国内でも「途家」をはるかに上回る知名度を
持っていました。
海外と国内の会社の二択なら、
多くの中国人は海外の会社を選びます。
まして行先が海外ならなおさらです。
 
しかし、日本で民泊が低調だったこの一年、
途家は着実に力をつけていたようです。
 
 

2. 2019年、四半期ベースで黒字化へ

 
2月末、新任の途家、楊昌楽CEOは、
2019年、途家の欠損は、
前年の3分の1に縮小すると語りました。
まだ赤字は続くが、四半期ベースでは
黒字を計上できそうというのです。
 
ただし、規模拡大も依然として主要目標であり、
早期黒字化の目標とは、
戦略的バランスをとっていく、としています。
株式上場の可能性も排除しない、その場合は
海外市場になるだろう、としています。
 
創業者の羅軍はグループCEOとなり、
途家単体の経営は楊昌楽CEOに
任せる体制となりました。
楊CEOは、2010年、
オンライン旅行最大手、携程(シートリップ)
に入社、その後、去哪児網の幹部を経て、
2016年、途家に加入しました。
 
携程、去哪児とも、
途家の株主であり提携先です。
途家の経営者として、
最適なバックグラウンドの持ち主でしょう。
 
 

3. 2017~18年の大躍進

 
2017年、途家の業績は
突如ブレイクしました。
取引額が前年の5倍に急伸したのです。
この勢いは2018年も続き、
予約量は4倍となります。
 
2019年はさらに2倍にする計画です。
国内の物件数は140万に達し、
1日当たり最大の宿泊は、
16万を記録しています。
2018年の特徴は、“経済型”が
30%減少し、“快適型”が
20%増加したことです。
 
よりハイエンドな部屋の需要が高まっています。
一方、長年の課題である民宿の
合法性についても、
今年は明確な結論が出そうです。
民宿経営者たちは“合法的身分”を
獲得できます。
 
この種のネット予約サイトに対する規範は、
西安など有力観光地では、
先行して確立されていました。
しかし、民宿業の特徴は、スタイルが
一様ではなく、分散していることです。
 
市場のトータル管理は困難でした。
途家は、逆にこうした状況をリードしました。
AI企業の力を借りて、
スマート管理システムを作り、
すでに十数都市の公安部門の認証を得ました。
 
楊CEOは、最終的にホテルと民宿は、
大差はなくなるだろう、と判断しています。
 
 

4. 日本と東南アジアでAirbnbと対決

 
海外事業部も業容を拡大中です。
香港、台湾、韓国、日本、マレーシア、
シンガポール等、11の国と
地域に進出しました。
 
海外予約も充実してきました。
日本市場、東南アジア市場を深耕する計画です。
日本市場では、2017年8月、
楽天 Lifull Stayと提携しました。
 
そして2020年には10万件、2025年には
20万件の部屋の確保を目指します。
しかし日本市場では、Airbnbが
4万1000件に回復したばかりです。
知名度の劣る途家にとっては、
少し無謀な計画に見えます。
 
しかし、Airbnbに勝てる見込みの
薄い欧米を避け、日本と東南アジアに経営資源を
集中するのは、正しい戦略でしょう。
途家は、Airbnbの背中を追いかけて、
ブレークしました。
中国版Airbnbと呼ばれる由縁です。
 
 
 

まとめ

 
今後、中国とアジアにおいて、
Airbnbの真のカウンターパートと
なれるかどうか。
ここ1~2年が正念場となりそうです。
 
 
参照
https://new.qq.com/cmsn/20190228/20190228008115.html
https://www.tujia.com/?utm_source=baidu&utm_medium=cpc&utm_term=bdpztitle
 
 
 

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