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中国のコンビ二は生き残れる業態なのか?OMOと社交電商に埋もれる?

2019.03.18
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
中国のコンビニ業界について見ていきましょう。
2019年、中国小売業界の議論の中心は、
新零售
(OMO=
Online Merges Offline)
、社交電商(共同購入)、
越境Eコマースの3つです。
 
 
 

中国コンビニの立ち位置

 
これらの話題には事欠きません。
この3つを通じて、
未来の方向性を探る動きが盛んです。
こうした中、コンビニには確固とした立ち位置が
あるのでしょうか。
以下、探ってみましょう。
 
 

1. 中国のコンビニ事情

 
中国連鎖経営協会の統計によると、
2017年、中国大陸のコンビニ店舗数は、
10万6000店、
前年比1万2000店増加しました。
市場規模は
1905億元(3兆1800億円)です。
 
日本のデータ
(日本フランチャイズチェーン協会)は、
同じ2017年、店舗数5万5332店、
前年比1694店の増加、売上高は
10兆6975億円でした。
 
ざっと見て店舗数は2倍、
売上は3分の1です。
平均日販は5000元(8万3000円)と、
日本(50万円以上)の6分の1しかなく、
効率は極めて低いと言わざるを得ません。
 
また2018年5月末の
「2018中国便利店大会」では、
上位70社の店舗数を公開しています。
12位のローソンまで紹介します。
 
1位  易  捷   2万5775    中石化易捷銷售
2位  昆崙好客   1万9000    中国石油銷售
3位  美宜佳    1万1659    東莞市糖酒集団美宜佳便利店
4位  天  福     3820    広東天福連鎖商業集団
5位  紅  旗     2730    成都紅旗連鎖股份
6位  中国全家     2181    ファミリーマート
7位  十  足     2003    浙江人本超市
8位  365      1700    河北参陸伍網絡科技集団
9位  7-11     1644    セブンイレブン
10位  聯華快客     1474    上海聯華快客便利
11位  唐  久     1435    山西省太原唐久超市
12位  羅  森     1399    ローソン
 
1位と2位は、ガソリンスタンドの系列です。
日系3社を除く、7社の社名を見ると、
その本拠地がよくわかります。
基本的にはローカルチェーンです、
 
日系3社は、北京、上海では目立ちますが、
やはりローカルに限られています。
そして上位への集中は進まず、
群雄割拠状態です。
 
 

2. 商業サイトのランキング

 
次に、商業サイト「全商網」による
コンビニ10大ブランドのランキングを
見てみましょう。
 
1位  7-11
2位  全家中国
3位  聯華快客
4位  美宜佳
5位  好徳/可的   上海好徳可的便利連鎖
6位  羅  森
7位  喜士多     台湾潤泰集団
8位  上好便利    広東上好便利店有限公司
9位  紅  旗
10位  天  福  
 
セブンイレブンとファミリーマートで
2トップを形成、ローソンは6位です。
日系コンビニは、業界のスタンダードとして、
大きな存在感を放っていました。
しかし、この先もリーダーでいられる保証は
ありません。
 
 

3. ネット通販系のオフライン店

 
さらに、これらの統計から
漏れている有力チェーンがあります。
ネット通販巨頭が展開する、アリババの
「天猫小店」京東の「京東便利店」蘇寧の
「蘇寧小店」などです。
 
彼らは全国600万と推定される零細な
パパママストアを、フランチャイジーとして
組織しようとしています。
一般のコンビニと違うのは、
彼らのすすめるOMOの端末として
位置付けられていることです。
 
天猫小店の加盟条件を見てみましょう。
 
1 工商登録、営業許可証(衛生許可証)を
所持していること。
 
2 50平米以上の店舗面積を持つこと。
賃貸の場合は契約期間が
1年以上残っていること。
 
3 偽もの商品を販売していないこと。
 
4 アリババのスマート管理システムへの
接続に同意すること。
 
となっています。そして加盟すれば、
 
1 天猫ブランドが使用できる、
 
2 天猫国際、農村淘宝などから
精選された商品の仕入れができる。
 
3 店内環境を改善できる。改装を行う。
 
4 経営指導を受けることができる。
 
5 AIを利用したスマート、
オンラインシステムのサポートがある。
 
これを見ると、費用は別として、
コンビニチェーンに加盟するよりメリットが
ありそうにみえます。
今後の商店主たちの判断に注目です。
 
 

4. 進化版の蘇寧小店

 
京東便利店も同様にパパママストアの囲い込みを
狙っています。
これに対し、蘇寧小店は、
自社物件方式を中心に出店し、
加盟も可能というスタンスでした。
 
ところが2018年は、当初予定の
1500店に対し、4000店もの出店を
実現させました。
加盟が進んだと見られます。
 
その蘇寧小店は、最初から衣食住の
OMO一貫サービスをコミュニティに提供する、
という目標を掲げています。
加盟条件を見てみましょう。
 
1 一定の経済力、経営管理の思想と経験が
必要。
信用と真面目な事業態度も。
 
2 本部の価格政策、管理規定の尊守。
 
3 本部の管理モデル、経営モデルを積極的に
取り入れる。
 
4 蘇寧ブランドを大切に、顧客志向に徹する。
 
5 加盟店は、定期的に本部の技術訓練と
試験を受ける。
 
天猫小店より進化し、意識の高い商店主しか
加盟できそうにない条件です。
しかし、それに未来を感じる人が
多かったのだと思います。
 
 
 

まとめ

 
このように、競争環境が激変する中、
中国のコンビニ業界に、
未来はあるのでしょうか。
次回、詳しく検討しようと思います。
 
 
参照
http://baijiahao.baidu.com/s?id=1601405322294775309&wfr=spider&for=pc
http://www.shang360.com/news/76309.html
http://suning.91yinpin.com/#article
 
 
 

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