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マイクロソフト(中国微軟)は、最も中国に融けこんだ世界のIT巨頭

 

はじめに

 
3月上旬、マイクロソフトは、
シャープの親会社にして、
世界最大のEMS(電子機器受託製造)企業・
鴻海精密工業を、特許使用料の未払いで、
米国カリフォルニア州連邦地裁に提訴しました。
 
 
 

マイクロソフト中国の活動内容

 
IT企業の訴訟合戦は見慣れた光景ですが、
この2社は中国に深くコミットしています。
したがって中国での関心は高く、
さまざまなメディアがコメントを加えています。
そのマイクロソフトは中国でどのような活動を
しているのでしょうか。
 
 

1. マイクロソフト中国の歴史

 
現在メディアでは、IT世界大手のことを、
GAFA(ガーファ)、またはFAANG、
FAANG(ファング)などと
呼びならわしています。
 
この中にM(マイクロソフト)は
入っていません。
一世代前の企業だからでしょうか。
とにかく中国では、他の外資とは一線を
画しています。
 
マイクロソフト中国の歴史は1992年、
北京事務所の開設に始まります。
アマゾンやグーグル、アリババやテンセントは
まだ存在していません。
 
同じ世代の企業はアップルのみです。
ネット辞書では、第一段階(1992~95年)
第二段階(95~99年)
第三段階(2000年~)に分類して
解説しています。
 
第一段階は、市場調査や営業ルートの
探索でした。
第二段階では、現地法人、微軟中国有限公司を
設立し、中国研究開発センター、
テクニカルサポートセンター、
微軟亜州研究院という3つのワールドクラスの
研究所を開設します。
 
これにより米国以外では最も高い機能を
備えた地域子会社となります。
第三段階では、自身の発展とともに、
中国のソフトウェア産業に投資、
または提携を行います。
 
現在では、北京本社の他、上海、広州、深圳、
武漢、成都に分社機構、南京、杭州、西安、
福州等に支店があり、全国をカバーしています。
 
 

2. 微軟亜州研究院

 
もう少し詳しく活動内容を見ていきましょう。
まず1998年11月、北京に設立された
微軟亜州研究院
(Microsoft Research)
です。
 
マイクロソフトにとって、海外で2カ所め、
アジアでは初の研究所でした。
デジタルメディアや
デジタルエンターテイメントの研究で順調に
発展し、200人以上の優秀な研究者を
擁しています。
 
軍人もいれば、海外留学帰りの優秀な学者も
います。
またofficeやwindowsXPなど
重要製品の中国版移転を行っています。
 
2003年には、「微軟亜州工程院」が
追加設立されました。
研究院の成果を基に、カギとなる技術を
創造する場所です。
 
またアジア・太平洋地区に特有の
“特殊需要”にも対応します。
さらに高等教育機関にソフトウェアを寄贈、
北京大学の多数の研究プロジェクトを
サポートするなど、学術交流も熱心に
行っています。
 
 

3. 青島国家高新技術産業開発区

 
もう1つの事例は、山東省・青島市との
提携です。
青島市は数年前から、懸命の誘致活動を行い、
ついに2018年3月、
青島国家高新技術産業開発区と
マイクロソフトの間に「戦略合作備忘録」を
締結、署名しました。
 
これは中国初の、マイクロソフトの人工智能と
バーチャルリアリティーの
オープンプラットフォームであるとともに、
技術者の孵化(養成)を目指す、
米国本土以外では、世界最大の
研究開発基地になる予定です。
 
マイクロソフトアジュールや
Office365などのクラウドサービスも
始まります。
 
世界的IT企業と中国の人工智能産業の
戦略提携を結ぶことができた、
と青島市は大喜びです。
マイクロソフトを核に、内外の企業が
青島高新区に参集する明るい未来を、
思い描いているのでしょう。
 
マイクロソフトは、営業サービス網を中国全土に
張り巡らせただけでなく、
どの外資よりも多くの中国人技術者を
囲い込んでいます。
 
さらに同じ2018年3月には
シャオミとも提携をしています。
アジュールの利用促進、
ノートパソコン周辺機器、スマートスピーカーの
連携で合意しました。
 
 

4. 中国IT大手の一角

 
最新の活動について見てみましょう。
2019年1月に全国求人を出しています。
 
1 区域渠道経理
(Territory Channel
Manager)。
管理戦略の中心として、クラウド顧客の維持、
拡大を担う。勤務地は、蘇州または深圳。
 
2 合作夥伴技術解決方案顧問
(Partner Technology
Strategist)取引先または
提携先との業務課題を解決し、
パートナーシップを強化、互いの収益増を図る。
勤務地、北京。
 
とあり、どちらもやりがいのありそうな仕事に
見えます。
 
販売ではアリババに旗艦店を出店しています。
トップページのおすすめ品には、
ゲーム機XBOX S 1TB 1999元、
パソコンSurface Laptop
2i5 8G 256G 9988元、
Surfaceスマートヘッドホン
 2888元、など高額商品を並べています。
 
 
 

まとめ

 
他のブロックされている外資とは、
別の扱いです。
中国のIT界ではどうしてもBATに目を
向けがちです。
マイクロソフトは、今回のように
係争事案でもなければ、
あまりニュースにはなりません。
 
しかし、しっかり中国IT大手としての体制は
できていました。
このような外国IT企業は他に見当たりません。
今後の動きに注視していきたいと思います。
 
 
参照
http://wb.qdqss.cn/html/qdwb/20180328/qdwb309643.html
http://www.sohu.com/a/289375000_236008
 
 
 

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