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5月の労働節は初の4連休に。中国の旅行、航空業界に動き急。インバウンドはどうなる?

2019.04.17
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
国務院は3月末、5月1日の労働節から
5月4日までを4連休とする通知を発しました。
当初の予定では5月1日(水)のみ、
単独休日でした。
5月5日は日曜日のため、
5連休とするところもあるでしょう。
 
 
 

中国5月労働節のインバウンド需要

 
狙いは、観光などレジャー需要の創出です。
実際に、この発表後に、
労働節休暇に関するネット検索が急増しました。
大手旅行社のデータによると、海外では、日本、
タイ、シンガポール、ベトナム、トルコが
検索上位です。
 
その他エアチケット高騰の話題など、
さまざまな動きが出ています。
そして旅行のカギはキャリアーにあります。
5月のインバウンド需要は
期待できるのでしょうか。
 
 

1. 価格高騰の犯人は旅行会社?

 
今年1~2月累計の中国人訪日客数は、
147万8000人、前年比9.6%の
プラスでした。
しかし2月の春節月は72万3600人、
前年比1.0%のプラスに過ぎません。
これには、春節期におけるエアーチケットの
高騰の影響がありそうです。
 
オンライン旅行会社トップ携程(シートリップ)
の梁主席は、4連休の発表に合わせ、
次のようにコメントしました。
「エアーチケットの価格高騰は、
携程とは無関係である。
携程は価格の決定に参与していない。
航空会社が自己で定めるべきである。」
 
また、携程の持つビッグデータの精度が、
かえって仇となり高騰を
招いているという主張を、明確に退けました。
 
そして「航空会社の予測より需要が多ければ、
値は上がる。
また安売りの結果、満席が続くと、
それもまた値上がり要因となる。
検索量が価格を決定するのではなく、
販売量が決定するのだ。」
 
「コロコロ価格が変わるように見えるとき、
実は変動幅は小さい。
価格は変わらないように見えるときは、
かえって大きく変わる可能性がある。
残席が少ないからだ。」と極めて丁寧に
解説しています。
 
旅行会社がチケット価格高騰の元凶と
見られているのは間違いありません。
5月の連休期間に価格高騰しても、
それは、自分たちの責任ではない、
と予防線を張ったような発言です。
これまで実際に、多くの人が
価格高騰により訪日をあきらめています。
 
 

2. 中国の航空界

 
ここで中国の航空業界を概観してみましょう、
昔は中国民航1社体制でした。
それが1988年に、国際線の中国国際航空
(北京)、東方航空(上海)、南方航空(広州)
北方航空(瀋陽)西南航空(成都)
西北航空(西安)に改組されます。
 
その後2002年までに西北は東方へ、
西南は国際へ吸収されます。
さらに事故多発の北方が南方に吸収されました。
ここで国有大手3社体制となります。
 
その後、大手3社系列、民間出自の航空会社が
林立し、現在は60社にも及びます。
保有機数(2018年)順に見ていきます。
 
南方航空 602機
東方航空 525機
国際航空 404機 
 
これに純粋な民間出自のトップ企業、
 
海南航空 237機
 
を加えた4社が、“第一陣営”とされています。
ちなみに全日空は263機、
日本航空は238機です。
そして次はローカルの雄とされるグループです。
 
深圳航空 187機
厦門航空 168機
四川航空 148機
山東航空 122機
上海航空 105機
天津航空 95機
首都航空 84機
 
この辺りまでが“第二陣営”です。
そして以下は“第三陣営”LCCです。
50機以上保有しているは以下の4社ですが、
順豊は貨物専門です。
 
春秋航空 81機
吉祥航空 72機
祥鵬航空 53機
順豊航空 50機
 
 

3. 中国のLCC

 
エアーチケットの価格抑制には、
第二、第三陣営の航空会社に、
期待がかかります。
その中からLCCの雄、春秋航空を見ていきましょう。
 
春秋航空は2004年、
春秋国旅という旅行会社の
子会社として設立されました。
中古機を購入し、翌2005年7月、
上海ー烟台(山東省)、上海ー桂林から運航を
開始します。
 
徹底した低コスト運営を追求しました。
発券をオンラインに誘導、荷物の重量制限を
厳格化、座席も小型にして前後の距離を縮小、
客数を40%増加させます。
 
2009年、初の国際線、上海ー茨木、に
進出しました。
保有機はすべてエアバスA320系列です。
2013年の37機から、2018年は
81機になり、2023年は
130機まで増やす計画です。
 
また上海鉄路局と提携し、
春秋航空のエアチケットを購入すれば、
周辺都市から上海までの鉄道料金を
無料とするサービスも始めています。
これは長江デルタ全域の住民を取り込む、
すばらしい作戦です。
 
同社のサイトから、国際線のおすすめ、
を見ると、大阪ー大連99元、
大阪ー広州299元など極端に安いものが
掲載されています。
労働節前後の価格設定も、
大手3社の通常期くらいの感覚です。
 
 
 

まとめ

 
中国旅游研究院は、
労働節休暇に1億5000万人が旅行する、
と予想しています。
この大群を訪日につなげるには、
やはりLCCの活躍が不可欠でしょう。
 
日本便が大手3社のどこかしかない、
という都市は、日常的に価格が
高止まりしています。
つまりLCCの進出すべき都市は
たくさんあります。
日本のLCCにも是非この争いに
加わって欲しいものです。
 
 
参照
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1623438867835766167&wfr=spider&for=pc
https://www.ch.com/
 
 
 

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