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天猫精霊って何?急拡大の中国スマートスピーカー市場は、アリババ、バイドゥ、シャオミの争いに

 

はじめに

 
Canalys(独立系テック市場調査会社)の
市場調査によれば、
2019年全世界のスマートスピーカー市場は
2億台を突破する見込みです。
 
 
 

急拡大する中国スマートスピーカー市場を分析する

 
同社のアナリストは、市場は、
不断の成長を続け、新しい商業モデル創造の
機会を提供するだろう。
それは想像を超える大きさかも知れない、
と述べています。
 
そして最も拡大する市場は中国と断じています。
中国のスマートスピーカー市場を
分析してみましょう。
 
 

1. 独特なクローズドマーケット

 
中国は2018年、スマートスピーカーを
2250万台保有したと見られます。
2019年は、5990万台の見込みです。
市場は166%伸び、これは米国の46%、
韓国の132%、日本の131%という予測を
大きく上回ります。
 
現在中国市場をリードしているのは、
アマゾンの「Amazon Echo」
グーグルの「Google Home」
などではありません。
 
アリババの「天猫精霊」バイドゥの「百度小度」
シャオミの「小米小愛」です。
これら5社はそのまま世界出荷量の
1位~5位に相当します。
(2018年第三季度全球智能音箱市場報告)
 
中国は、世界大手を排した
クローズドマーケットです。
しかし市場規模の大きさから、中国大手が
そのまま世界3~5位に座っています。
日本のLINE Clovaには
とても望めません。
以下、中国主要3社の製品を見ていきましょう。
 
 

2. 天猫精霊(アリババ)

 
アリババは2019年1月、天猫精霊の
累計販売台数が、1000万台を突破したと
発表しました。
発売以来18ヵ月での達成で、
これはアマゾンの29ヵ月、
グーグルの24ヵ月を上回り、
2018年の伸び率は700%に
上ったそうです。
 
天猫精霊は、アリババ人工智能実験室
(AI Labs)のブランド名です。
主力機種の精霊X1は2017年9月に
発売されました。
 
搭載OSはディ―プラーニング機能を
備えたAliGenieという独自製品です。
オープンプラットフォームのため、
幅広いサービスに接続できます。
 
中国語の語音識別としては第一世代ですが、
すでに動画、音楽、ニュース、ネット通販、
スマートホーム、生活サービス、
自動教育など100を超えるサービスと連携し、
高い汎用性を備えています。
発売以来トップシェアを保っています。
 
 

3. 小度智能音箱(バイドゥ)

 
Canalysの2018年第四四半期(Q4)
のレポートから、最新の動向が見て取れます。
Q4の出荷量は、アリババ270万台、
バイドゥ250万台、シャオミ250万台と
急速に拮抗してきました。
中でもバイドゥはQ3の100万台から
2.5倍へ激増し、2位に躍り出ました。
 
天猫精霊の売上は、その70%が11月11日の
独身の日セールでした。
バイドゥは価格競争を仕掛けました。
その結果、出荷数量の42%はモニター付きの
上位機種となり、成功を収めます。
さらに京東、蘇寧、国美、拼多多など
多チャンネル展開も、売上に寄与しました。
 
バイドゥ小度は“硬軟一体”ハードとソフトの
一体化戦略を取っています。
百度は検索エンジンなど、
一方面に突出した能力を持ち、
その他は市場からの声に耳を傾けています。
 
その姿勢が、使い勝手のよい商品につながったと
評価されているようです。
DuerOSというOSを搭載し、
昨年12月には20億を超える単語を処理し、
400項目を超える生活技能に
対応したそうです。
 
 

4. 小愛音箱(シャオミ)

 
シャオミの小愛音箱は、
小度と激しく争っています。
OSには独自開発しスマホでもおなじみの
MIUIを搭載しています。
 
ユーザーは「小愛同学」と呼びかけます。
同学とは同級生、仲間を意味します。
一方これは2017年に、小米の
設定したキャラクター名でもあります。
性別・女、身長・160センチ、
年齢・17歳という設定です。
造形には日系と欧米系アニメの影響が顕著です。
 
“彼女”の声質はナチュラルチューニングで、
高い評価を受けています。
2018年の中国国際ビッグデータ産業博覧会
において、「先進技術成果賞」を受賞しました。
 
独自のキャラクター作りによって、
ファンを獲得したシャオミですが、
Q4ではあっさりバイドゥに
抜かれてしまいました。
これは予想外の結果で、
先行きも予断を許しません。
 
 

5. 2019年の見通しは?

 
2018年Q4は、アリババ、バイドゥ、
シャオミの3強で90%を占めました。
しかし残り10%を見ると、ファーウエイや、
テンセントの「騰訊聴聴」科大訊飛とジンドンの
「叮咚」など、ビッグネームの製品が息を
ひそめています。
 
資金力のあるビッグネームには、
逆転ホームランを打つ力を持っています。
さらにベンチャーも機会を狙っています。
 
 
 

まとめ

 
「Amazon Echo」
「Google Home」中心の
日本市場とは、まったく様相は異なり、
米国勢とは無関係のところで、
激しい戦いが続いています。
近い将来、彼らが日本市場へ進出することも
十分あり得そうです。
 
 
参照
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1631482435900670249&wfr=spider&for=pc
http://www.diankeji.com/net/46556.html
https://www.china-10.com/china/5039znyx_index.html
 
 
 

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