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三大運営商って何?「移動」「電信」「聯通」の電信3社、2019年5Gはどこまで進む?

2019.05.20
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
中国の「三大運営商」とは、
日本のNTT、KDDI、ソフトバンクに
相当する電信大手3社、
中国移動、中国電信、中国聯通の3社を
指します。
 
 
 

5G建設の大任を負う中国「三大運営商」の状況

 
中国の都市を少し歩けば、必ず3社の看板や
営業所に遭遇し、日常生活に
すっかり溶け込んでいるのが分かります。
5G建設の大任を負う3社は今、
どのような状況にあるのでしょうか。
 
 

1. 日中の“運営商”比較

 
三大運営商は、いずれも同じルーツの
国有企業トリオです。
1994年、日本の総務省に当たる
国家郵電部に、移動通信局が設立されます。
 
98年に郵政と通信を分離し、翌99年に、
移動、電信、聯通の3社に分轄、それぞれに、
固定電話、移動電話、インターネット接続業務を
振り分けます。
 
ただし固定電話は、電信と聯通の2社でした。
移動は固定電話設備を持たない分、
身が軽く有利に働きました。
実際にモバイル契約数では、断トツです。
 
2018年12月期の年間決算は次の通りです。
売上/利益(単位億元、1元=16.21円)
 
中国移動  7368 (1.8%増)
      1179 (3.1%増)
 
中国電信  3771 (3.0%増)
      212 (13.9%増)
 
中国聯通  2909 (5.9%増)
      103  (458%増)
 
スケール感を比較するため、日本の移動通信3社
(2018年3月期)を挙げてみます。
(単位億円)
 
NTTドコモ   4兆8408(1.5%増) 
        1兆0136(4.1%増)
 
KDDI      5兆0420(6.2%増)
          9628(5.5%増)
 
ソフトバンク  3兆5470(1.8%増)
          6013(5.5%減)
 
中国移動の売上は日本円で12兆円、
これは持ち株会社NTTの
売上11兆5410億元にほぼ等しい数値です。
10倍以上の人口から考えると、
さほど大きくない、
という理解でよいのでしょうか。
 
中国では、1位~3位の序列が明確です。
利益では日本3社が圧倒しています。
やはり日本の携帯料金は高すぎ?5Gへの
設備投資は足りない?
いろいろ考えさせられます。   
 
また最新の2019年第一四半期の決算は、
以下のとおりです。
 
中国移動  
    1850(0.3%減) 237(8.3%減)
 
中国電信  
    961(0.5%減)  60(4.5%増)
 
中国聯通 
    731(0.3%減)  37(23%増)
 
3社とも売上減に見舞われました。
第一四半期のスマホ出荷量は、
7%減少していますが、この傾向は、
もう1年にわたり、
今に始まったことではありません。
5G時代を目前にして、移動通信業界は、
小休止入りしたようです。
 
 

2. 5Gの進行状況

 
各社5Gの最新状況をまとめて見ましょう。
 
中国移動は、4Gで成功したように5Gでも
リーディングカンパニーを目指し、
設備の建設を進めています。
また上半期中に、初の自主ブランド端末を
発表する予定です。
 
中国電信は、5Gテスト用の末端設備は
すでに2500カ所配置されています。
また第三四半期にビジネス端末を
発表する予定です
 
中国聯通は、2月中旬、5Gのテスト端末を
正式に発表しました。
 
また2019年の設備投資額と主な内容は、
 
中国移動…100億元以上。杭州、上海、広州、
蘇州、武漢で試験運用。
5G基地局を3~5万カ所建設。
 
中国電信…90億元。成都、雄安新区、深圳、
上海、蘇州、蘭州で試験運用。
5G基地局を2万カ所建設。
 
中国聯通…60~80億元。北京、深圳、杭州、
広州、上海、重慶、天津などで試験運用。
これを33都市に拡大する予定。
 
 

3. 5G元年となるか

 
全国の5G投資規模は、4Gの1.5倍、
1兆2000億元にのぼり、
投資周期は8年を超えます。
 
5Gには、4Gの2倍の基地局が必要ですが、
その4G投資8000億元も未回収のままです。
しかも第一四半期決算が示すように市場は
停滞し、増収は望めず、
経営は厳しくなるばかりです。
 
聯通の幹部は、資金不足を解決するため、
社会資本の参加、3G設備の廃棄、
5G基地局や鉄塔の共有、政府によるサポート、
の4点を強調しています。
 
三大運営商の5G建設は、着々と進み、当然、
顧客の期待も高まっています。
工業信息化部(経産省、総務省に相当)部長は、
2019年下半期には、
モデル地区において5Gの運用が始まる。
5G仕様のスマホ、パソコンは続々と市場へ
投入されるだろう、と発言しています。
 
また業界事情通は、5Gスマホ発売は、
9~11月、価格8000元、
近未来の5Gシェアは、中国移動40%、
中国電信35%、中国聯通20%、その他5%、
と想定しています。
 
いずれも具体的とは言えませんが、
どこまで進むかはどうあれ、
今年が中国の5G元年になるのは、
間違いなさそうです。
 
 
参照
http://www.cinic.org.cn/hy/tx/504552.html
http://www.p5w.net/stock/news/zonghe/201905/t20190507_2288780.htm
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1632588596011650221&wfr=spider&for=pc
 
 
 

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