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独角獣企業って何?それはユニコーン企業。中国は200社超え、Q1だけで21社も増加。

2019.05.31
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
独角獣企業つまりユニコーン企業とは、
企業価値10億ドル以上、非上場、
設立10年以内のテクノロジー企業を指します。
 
当初は、欧米神話の想像上の
動物ユニコーンになぞらえ、巨額の利益を
もたらす可能性のある、特異な強みを持つ
ベンチャーという意味合いがありました。
今やそれは薄れ、企業価値10億ドル以上の
部分に光を当て、その数を
競っているような状況です。
 
 
 

中国のユニコーン企業を分析する

 
中国の報道はとくに熱心です。
最新レポートから、中国のユニコーン企業を
分析してみましょう。
 
 

1. 200社突破

 
5月上旬、胡潤研究院は
「2019第一四半期胡潤大中華区独角獣指数」
「2019第一四半期胡潤中国潜力独角獣」を
発表しました。
 
それによると、「第一四半期に21社が
新しくユニコーン入りした。
これは2018年第四四半期の2倍である。
そしてついに200社を突破した。
これはインドの10倍、
そして世界一を達成した。」とあります。
 
米国CB Insightのデータ
(2019年1月)では、米国155社、
中国82社となっています。
評価基準は明らかに違うようです。
それでは胡潤は
いいかげんな調査機関なのでしょうか。
 
胡潤研究院は、英国の公認会計士、
Rupert Hoogewerfが、
1999年に上海で設立した調査機関です。
 
統計手法は欧米流を基礎とし、
そのデータやランキングは、
国内では最も権威のあるものとされています。
少なくとも国家統計局データのように、
政治的配慮のない分、信憑性は高そうです。
単に評価方法の違いなのでしょう。
nbsp;
 

2. トップ10

 
トップ10を見ていきましょう。
数字は企業価値。
 
1位 アント・フィナンシャル  1兆元   杭州  ネット金融
2位 バイトダンス       5000億元  北京  文化娯楽
3位 滴滴出行         3000億元  北京  ネットサービス
4位 陸金所          2500億元  上海  ネット金融
5位 微衆銀行         1500億元  深圳  ネット金融
6位 菜鳥網絡         1000億元  杭州  物流
6位 大 疆          1000億元  深圳  ドローン製造
6位 京東数科         1000億元  北京  ネットサービス
6位 快 手          1000億元  北京  文化娯楽
10位 京東物流         800億元  北京  物流
 
アント・フィナンシャルと菜鳥網絡は
アリババ系、微衆銀行と快手はテンセント系、
滴滴出行との関係は最近微妙ですが、
同社にも早くから出資しています。
陸金所は中国平安系、京東数科と京東物流は、
その名の通り京東系です。
 
次に1年前の企業価値と比べてみましょう。
 
アント・フィナンシャル 4000億元→1兆元
バイトダンス      2000億元→5000億元
陸金所         1000億元→2500億元
滴滴出行        3000億元→変わらず
菜鳥網絡        1000億元→変わらず
大 疆         1000億元→変わらず
快 手         1000億元→変わらず
京東数科        1500億元→1000億元
 
アント・フィナンシャルは、
モバイル決済のアリペイ、MMFの余額宝、
小口金融の花唄、借唄、信用スコアの芝麻信用、
さらにアリババグループの投資戦略を
担っています。
 
もはや総合金融機関そのものです。
バイトダンスは、TikTokの
世界的大ヒットが貢献しました。
nbsp;
 

3. 激しい入れ替わり

 
第一四半期にユニコーン入りした21社を
見てみましょう。
業種別では、人工智能関連5社、物流4社、
ネット金融3社、電子ビジネス2社、
ニューリテール2社、教育2社、不動産1社、
エンタメ1社、交通1社となっています。
次は上位5社です。
 
Sheln…
中国のZARAといわれるレディースの
越境EC。深圳。
 
蛋売公寓…
高級マンション賃貸、資産管理。北京。
 
涂鴉智能…
AI+IOTプラットフォーム。杭州。
 
小馬智行…自動運転関連。北京。
 
新潮伝媒…
文化活動の計画、広告設計など。成都。
 
この5社は、すでに企業価値100億元を
超えています。
ユニークな企業がどんどん成長しています。
 
一方、第一四半期中に、猫眼微影、富途証券、
基石薬業、老虎証券、微盟、の5社が
香港市場または米国ナスダック市場へ上場し、
ユニコーンから卒業しました。
 
話題となったのは猫眼微影、
映画チケットの販売、映画への投資、宣伝などを
行うエンタメ企業です。
大株主のテンセントは、
しっかり上場益を手に入れました。
 
 

4. 日本は1社のみ

 
これに対し日本は、メルカリの上場以降、
プリファードネットワークス(人工智能)の
1社のみという“惨状”が続いています。
 
日経のNEXTユニコーンランキング
(2018年10月)によると、
4社が10億ドル(1100億円)の
半分まで迫っています。
それ以下の企業は、今年中のユニコーン入りは
難しそうです。
 
 
 

まとめ

 
日中経済の活力差は拡がる一方に見えます。
日本の大企業は、
内部留保ばかり増やしている場合では
ありません。
ベンチャー投資に振り向けるべきでしょう。
テンセントは31社ものユニコーン企業に
出資しています。
素直に見習うべきではないでしょうか。
 
 
参照
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1625364809224414023&wfr=spider&for=pc
http://column.iresearch.cn/b/201905/862778.shtml
https://tech.sina.com.cn/i/2019-05-07/doc-ihvhiqax7180313.shtml
 
 
 

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