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中国人の禁煙は進んでいる?納税額トップ企業、中国煙草総公司の改革はどうなる?

2019.06.12
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

 

はじめに

 
世界禁煙デーの5月31日、
日本では数々の啓発イベントが行われました。
喫煙大国イメージの強い中国では、
どのような流れが進んでいるのでしょうか。
中国人と喫煙について考察してみましょう。
 
 
 

中国人と喫煙についての考察

 

1. 成人喫煙率は26.6%

 
数年前までの中国は、紫煙にまみれていました。
人の集まるところ、吸い殻の山でした。
新規開店したショッピングモールのトイレは、
瞬く間にに吸い殻に埋もれたものです。
その後、分煙や喫煙スペースは順調に
拡大してきましたが、
禁煙自体は進んでいるのでしょうか。
 
2018年12月、新探健康発展研究中心は
「中国は控煙観察民間視角2018」という
レポートを公表しました。
その中で、WTOによる、全世界の喫煙に
起因する死亡者数は700万人、
そのうち中国人が110万人を占める、
というデータを強調しています。
 
中国もWTOの「たばこ規制枠組み条約」
(2005年加盟)の一員として、
条約に基づく警告表示を行うなど、
世界各国と共同の取組みを続けています。
しかし、2015年の世界成人喫煙率が
21%まで下降したのに対し、
中国は27.7%です。
 
また最近発表された、中国疾病予防控制中心の
「中国成人煙草調査」では、
15歳以上の喫煙率は低下し、
受動喫煙の被害も改善された、とされています。
2018年の成人喫煙率は、26.6%で、
2015年とほとんど変わっていません。
ちなみに日本は17.7%(2017年)です。
 
また受動喫煙にさらされる“暴露率”は
68.1%となっています。
病院、小中高校、大学、公共交通機関、
タクシーの9割以上は全面禁煙です。
受動喫煙被害への認識も高まってきました。
 
「健康中国2030規画綱要」の掲げる目標は、
2030年、成人喫煙率を
20%以下にすることです。
このくらいなら十分に達成可能でしょう。
急激な減少は望んでいないのかも知れません。
 
 

2. 中国煙草総公司

 
中国最大の企業とは?
これにはいるろいろな答えがあります。
時価総額トップは、民営企業、
IT巨頭のアリババです。
売上資産規模では、中央国有企業のトップ、
国家電網有限公司(電力供給)です。
 
しかし、利益と納税額なら、
ダントツで中国煙草総公司になります。
 
中国煙草総公司の20188年納税額は
1兆1556億元、前年比3.69%増、
史上最高を達成しました。
2017年は、
1兆1145億1000万元でした。
 
2016年、1兆795億元、2015年、
1兆1436億元と、4年連続1兆元を
達成しました。
 
これは中国最大の銀行、工商銀行の3.5行分、
時価総額中国2位、テンセントの15.3社分、
アリババの16.3社分、
ファーウエイの17社分、
中国石油の48社分に相当します。
 
つまり中国煙草総公司は、
中国財政の屋台骨を支えているのです。
 
中国煙草総公司は、行政の中国煙草専売局と
分離する形で1982年に設立されました。
これまでの歴史を1982~91年を苦闘の
創業期、91~99年を基礎固め期、
2000~13年を黄金期、14年~を
低成長調整期と規定しています。
 
生産量のピークは2014年の
2兆6099億本でした。
2018年は2兆3356億本、5年間で
10%のダウンです。
これは想定内の数字でしょう。
 
しかし、総公司に煙草を納入する116社の
生産企業のうち15社が欠損を出し、
産業全体の赤字幅は拡大しています。
 
中国煙草総公司は、喫煙率低下目標の
中にあって、どのような将来図を
描いているのでしょうか。
 
 

3. アリババと提携

 
それはIT巨頭に寄り添うことでした。
 
2018年6月末、中国煙草総公司と、
アリババ、アント・フィナンシャル
(アリババの金融子会社)の3者は、
戦略合作備忘録に署名しました。
 
経営の革新、在庫管理、決算、打倒ニセモノ、
新製品のプロモーションなど多方面にわたり、
アリババグループの
クラウドコンピューティング、ビッグデータ、
AI、IOT、小売、金融、物流等の資源と
技術を投入する内容です。
 
アリババ、ジャック・マー会長の“奇才”にも
期待が集まり、大きな注目を集めました。
 
 
 

まとめ

 
ほぼ1年が経過した今年5月、
ネットメディアは、ジャック・マーはまたもや
成功を収めた。
試験期間を終え、正式提携に向け協議中、
と報じています。
 
そして550万の末端小売店を
ニューリテール型に改造し、
大幅な効率アップを達成しました。
 
アリババは、中国煙草総公司を手中に収めた、
といってもよいでしょう。
その影響力は巨大になるばかりのようです。
煙草業界の動きには、
十分な注意を向けておきましょう。
 
 
参照

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1624263695401487670&wfr=spider&for=pc

http://www.catcprc.org.cn/index.aspx?menuid=21&type=articleinfo&lanmuid=175&infoid=10965&language=cn

http://dy.163.com/v2/article/detail/DM2DO45K0530Q61H.html

 
 
 

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