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共享汽車って何?それはカーシェアリングのこと。中国ではどこまで進んでいる?

2019.07.5
Category: 執筆記事
執筆者/編集担当者: nakajima

はじめに

中国ではスマホ時代の到来と同時に、
シェアエコノミーも一気に浸透していきました。
配車アプリ、シェアサイクル、
フードデリバリーなど、
日本でも繰り返し報道されたため、
ご存じの方も多いでしょう。

中国のカーシェアリングの現状

キャッシュレス(モバイル決済)とならんで、
現代中国を象徴する光景です。
モバイル決済とシェアエコノミーは、
リンクしています。
その結果、決済方法に頭を
悩ます必要がなくなり、
純粋にアイデア勝負できるようになりました。

そんな中国では、カーシェアリングも
進んでいます。
日本とはどう違うのでしょうか。

1. 発展略史

簡単に歴史を振り返ってみます。
といってもたかだかここ2年半のことに
過ぎません。

2017年1月…
北京、深圳、上海にカーシェアリング登場。

同年6月…
交通運輸部と住房城郷建設部
(国土交通省に相当)は、
「汽車租賃業の健康発展に関する指導意見」
を制定。

業界の発展を奨励。
新エネルギー車(電気自動車)を
カーシェアリングの主流に指定。

同年11月…
配車アプリ最大手「滴滴出行」、
新エネルギー車とカーシェアリングへの
サポートを表明。

同年12月…
摩拜共享汽車、
貴州省・貴陽市で試験運用を開始。

2018年2月…
オンライン旅行会社最大手「携程」北京、
上海、広州などでカーシェアリング業務開始。

2018年8月…
山東省・青島市のカーシェア用車
8000台上海に次ぐ全国2位に。

2. 一世を風靡した2018年

現在、共享汽車アプリ大全という
Webページには、29もの
カーシェアリングアプリが紹介されています。
この中から、自分の街で運用している会社の
アプリをダウンロードして、車のQRコードを
スキャンすれば、すぐ利用開始できます。
ただし保証金は必要です。

2018年は、カーシェアリングが一世を
風靡した年、といえるでしょう。
2位の保有台数を記録した、山東省・青島市
(都市部人口は300万人)を
見ていきましょう。

同市は、いち早く、企業、公園、SC、
大規模マンション等に充電設備の建設を指導し、
その数は2018年上半期で、
1万3000箇所を超えました。
公共駐車場にも、50台以上の充電器を
備えた大型の電気自動車スペースを
設置しています。

同市の地形は山が海にせまり、
起伏と湾曲に富んでいます。
そのため自転車文化は全く発達せず、
短距離でも車に頼る風土が形成されていました。
路線バスは時間のロスが大きく、
地下鉄は開通したばかり。

カーシェアリングにとって、経済性、利便性とも
即効性のある都市のひとつでした。

3. 実車レポート

最も盛り上がっていた昨年夏の
実車レポートがあります。
新聞記者による5日間の
青島カーシェア体験記です。
それによると、車種は
フォルクスワーゲンPOLOと、
国産電気自動車、北汽EV180の2つ。

5日間で12回使用し、費用合計は374元、
しかしクーポンや割引をフル活用し、
実際の支払いは205元でした。
記者の実感は、マイカーより走行費用はかかる。
しかし、タクシーより安いというものです。

カーシェアリングは乗り捨て自由ですが、
駐車違反にならない、公共の駐車場か、
それに準ずる場所へ定置する必要があります。
某ホテルの警備員は門外に乗り捨てられた車が、
長い間そのままだった、と嘆いていました。

電気自動車の場合は、
乗り込んだ時点ですでに電圧が低いケースも
あります。
航続距離20キロサインが出れば、
近くの充電ステーション(表示される)
に立ち寄らなければなりません。

さらに12回の中には、
運転には支障なかったもののバックミラーに
ヒビが入っていたケース、
さらにはワイパーが壊れていたケースも
あったそうです。

利用者インタビューを見ると、定期的な青島への
出張者や、マイカーを買うことのできない、
就職したての若者層からは、
好評を博しています。

4. 早くも頭打ち?の2019年

利便性と問題点は、
こうしたレポートから明らかでした。
2019年に入ると欠点が増幅して伝えられ、
また早くも撤退する企業が現れるなど、
頭打ち感が出ています。

確かに29社も生き残れるわけがなく、
調整は時間の問題でした。
ブランドランキングのサイトで共享汽車の
項目を見ると、

1位 EVCARD
2位 Gofun
3位 PANDA
4位 一度用車
5位 微公交
6位 摩范出行
7位 長安出行
8位 易開出行

までで終わり、
トップ10まで掲載できていません。
これも業界の現状を
物語っていると言えそうです。

また、これはシェアサイクルのケースと
同じですが、最初に収めた保証金の
返還トラブルもあちこちで起きています。

まとめ

停車位置の不足、事故時の責任分担、
その他管理手法の改善が進まなければ、
廃車の山を作ったシェアサイクルの二の舞?
と危惧する記事も出ています。

しかし、車の所有に関わる年平均2万元の
費用節約など、新しい所有しない文化の
象徴とも強調されています。
期待と理想は大きいのです。
共享汽車の未来は、ここ1~2年の
対応次第でしょう。

近くにTIMES24の
駐車場がある人しか使えない、
日本のカーシェアリングとは
似て非なるものです。

ダイナミックな投資と乱戦ぶりは、
いかにも中国らしいところです。
今後の展開は、日本にも影響してきそうです。
注目しておきましょう。

参照
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1635284067975041783&wfr=spider&for=pc

http://www.sohu.com/a/249790015_773034

https://www.maigoo.com/maigoo/4986gx_index.html

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